Civil Engineering Design Prize 2010, JSCE




土木学会デザイン賞総合案内
 選考結果 授賞作品/関係者リスト 選考経過 総評
 作品選集販売のご案内 受賞記念品販売のご案内
島谷 幸宏
(選考委員長)
所属
九州大学 教授
専門
河川工学,河川環境
著書
「水辺空間の魅力と創造」,「河川風景デザイン」,「河川環境の保全と復元」ほか
作品
松浦川アザメの瀬,嘉瀬川・石井樋
審査の
ポイント
1)最近の受賞の傾向を見ていると,規模が大きいものが多いが,規模が小さくとも,きらりと光るものは評価したい.2)自然系のデザインがなかなか評価されないが,生き物のための空間整備で優れたものがあれば積極的に評価したい.3)社会資本として次世代に引き継げる骨太のデザインも積極的に評価したい.
猪熊 康夫
所属
中日本高速道路株式会社 企画本部 環境・技術部長
専門
橋梁,道路,高速道路
作品
新東名の芝川高架橋ほか
審査の
ポイント
土木構造物は、地域においては、往々にして存在感の大きなものとなります。完成した構造物は、その機能を果たすことはもちろんですが、地域と一体となり、末永く愛されることが望まれます。そのために設計の段階での配慮が重要です。地域の生態系に対する配慮、景観に対する配慮、エネルギー効率化に対する配慮、長期的な安定性に対する配慮、構造物そのものの力学的安定に対する配慮、といったものがバランスよくなされていることに、構造物の大きさだけにはとらわれず、着目します。 
桑子 敏雄
所属
東京工業大学大学院社会理工学研究科 教授
専門
哲学,社会的合意形成,プロジェクト・マネジメント
著書
「風景のなかの環境哲学」,「日本文化の空間学」ほか
作品
斐伊川水系大橋川周辺まちづくり,宮崎海岸侵食対策事業などのプロジェクト・マネジメントほか
審査の
ポイント
土木構造物は,それを必要とする社会の有りようと,ニーズに応えるための社会システム,さらに,それを舞台とする人間の思想と行動の複雑な表現であると考えます.その表現がいかに地球,および日本の国土という空間にふさわしいものになっているかを考えてみたいと思います.
小出 和郎
所属
株式会社都市環境研究所 代表取締役
専門
都市景観,都市デザイン,歴史的環境
著書
「日本の風景計画」(共著)ほか
作品
今井ニュータウン(長野市)のデザイン調整業務 ほか
審査の
ポイント
景観デザイン、あるいは都市デザインから考えて、地域の文脈や、周辺の自然環境・まちなみとの呼応が重要な評価ポイントです。建築デザインは、敷地主義が様々な問題の種であり、むしろ地域のコンテクストにもとづく景観デザインへ転換していくべき状況です。土木デザインも、規模にかかわらず周辺との呼応、連携を実現する空間づくりを期待しています。
南雲 勝志
所属
ナグモデザイン事務所 代表
専門
プロダクトデザイン
著書
「デザイン図鑑+ナグモノガタリ」ほか
作品
行幸通りファニチャーデザイン、皇居周辺照明デザイン、
日向市駅前広場ファニチャーデザイン ほか
審査の
ポイント
土木デザインの基本は人のためのデザインであり、大きな視点と同様ユーザーの視点に立ったきめ細やかなデザイン、一見見過ごしてしまいそうな隠されたしつらえ等も全体の質を上げるうえで極めて需要だと考えています。良く出来ている・・・から、心にぐっと来るものを感じるもの。それは人の記憶に残り、勇気づけ、元気づける本質を含んでいると思います。そんな「感じるデザイン」を探していきたいと思います。
宮城 俊作
所属
奈良女子大学住環境学科/設計組織PLACEMEDIA
専門
ランドスケープデザイン,都市デザイン
著書
「ランドスケープデザインの視座」,「環境デザインの試行」ほか
作品 植村直己冒険館,平等院宝物館,国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館,グランドハイアット東京のランドスケープデザインほか
審査の
ポイント
1)作品が立地する土地のコンテクストが十分に読み込みこまれ,それらがなんらかのかたちで空間や景観に表象されていること.2)時間の経過によって劣化するのではなく,成熟に向かうことが期待されること.3)ディテールデザイン,素材の選択と組み合わせ,仕上げなどに作者の設計意図が十分に反映されていること.4)既存環境の改変が必要最小限に抑えられていながら,デザインの効果が最大限に発現していること.
吉村 伸一
所属
株式会社吉村伸一流域計画室 代表取締役
専門
河川の計画設計(自然復元・景観デザイン)
著書
「自然環境復元の技術」、「多自然型川づくりを超えて」、「日本文化の空間学」(共著)ほか
作品
和泉川東山の水辺・関ヶ原の水辺,嘉瀬川・石井樋ほか
審査の
ポイント
空間の改変につながる土木事業では、空間の意味を読み解く作業が重要。つまり何が大事か、何を継承するか、何をしてはいけないか、それらを見つける作業が重要です。その作品の根拠、そこにまず着目したい。河川デザインでは、地形処理と空間の構造、川の作用を活かした河川処理に着目します。
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