Civil Engineering Design Prize 2003, JSCE
Civil Engineering Design Prize 2008, JSCE
A Landscape Planning for Revitalization of Itsuki Village
所在地:熊本県球磨郡五木村甲  地図
事業者:五木村役場・国土交通省九州地方建設局川辺川ダム砂防事務所
授賞対象者
氏名
所属(当時)
役割
徳永 哲
株式会社エスティ環境設計研究所 基本計画、実施計画立案
全体調整、総括責任者
和田拓也
五木村役場 地権者、行政として事業実現の協働者、各種景観関連業務の発注等
内山 督
熊本大学教授 五木村が委嘱する村づくりアドバイザーとして計画・設計・施工に対する助言・アドバイス
植田 宏
熊本大学助教授 五木村が委嘱する村づくりアドバイザーとして計画・設計・施工に対する助言・アドバイス
木藤亮太
株式会社エスティ環境設計研究所 基本計画、実施計画等の業務に関する諸調整
五木村 村づくりアドバイザー会議
ハード面からソフト面まで及ぶ多数の課題に対し、指導・助言を行い各種の方針決定がスムーズに行われた。
講評

どこにでもある無味乾燥な区画割りで終わるはずだった。だが幸いにも計画は見直され、有機的な骨格を得た。主要街路はゆるやかな曲率をいただき、擁癖は石垣で修景され、建築コードも整えられて、山深い環境に忽然と豊かな集落景観が創出された。
実際、街路景観の丁寧な演出に感心した。主要街路から電柱が取り除かれて背面街路へ集約されている。敷地裏を走る数多くの路地が効いていて、そぞろ歩きが楽しい。木造のゴミ・ステーションやシンプルな街灯デザインにも好感がもてた。
それにしても、家々の構えが押し並べて高質であることに驚かされた。川辺川ダム建設によってもたらされた豊かな移転資金が個々の建物のグレードを高め、まるで大都市圏近郊の高級住宅街の風情である。学校などの公共建築も相当に「豪華」だ。しかし、そもそものダム計画自体が休止(あるいは頓挫)してしまったという結末は皮肉である。コストミニマムをうたう土木事業は時としてこのような現実を持つ。この風景が、新たな文化的基盤となることを期待したい。
(小野寺)

(もう1名による講評準備中)

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