Civil Engineering Design Prize 2008, JSCE

土木学会デザイン賞総合案内
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天野 光一
(選考委員長)
所属
日本大学理工学部社会交通工学科 教授
専門
景観論、公共施設デザイン
著書
「景観用語事典」(共著)、「それは足からはじまった」(共著)、「港の景観設計」(共著)
作品
岐阜市長良橋、アルミニウム合金製橋梁用防護柵ほか
審査の
ポイント
デザインに関わるとどうしても自己主張をしたくなる。自己抑制のきいた、“もの”のデザインを脱皮し、風景のデザインになっているものを選びたい。つまり、ものとしての姿の洗練はもちろん重要であるが、風景の中にどのように挿入され、風景として成り立っているかを注目したい。それが、住民に国民に愛され後世に残しうる重要な耐久財としての風景であると考えるから。
江川 直樹
所属
関西大学教授
専門
建築環境デザイン(建築・都市)
著書
「都市環境デザイン」「住まいと街の仕掛人」他
作品
御坊市営島団地再生、若宮地区震災復興、アルカディア21ほか
審査の
ポイント
住宅から都市施設に至るまで、すべてのものは社会財という発想が重要でしょう。相対するものともの、相対するものと環境の間に、社会的な空間が発生します。環境の骨格を形成するという視点で、意図が仕組まれ、場所をつくっているものに敬意を表します。 
小野寺 康
所属
小野寺康都市設計事務所代表取締役
専門
土木・都市デザイン,景観デザイン
著書
「グラウンドスケープ宣言」,「都市の水辺をデザインする」(以上共著)ほか
作品
門司港レトロ地区環境整備、浦安・境川、桑名・住吉入江 ほか
審査の
ポイント
社会に対する明確なヴィジョンをもった力強いコンセプト、十分に鍛えられた空間構成力と造形力。その双方が満たされてこそ公共空間のデザインは完遂する。「形」は重要です。しかし「形」が、重要なのではない。その奥に息づく空間のコンセプト、それが社会に働きかける「意味」こそが重要です。それを見極める思いで真摯にデザインに対峙したいと思います。
小出 和郎
所属
(株)都市環境研究所 代表取締役
専門
都市景観,都市デザイン,歴史的環境
著書
「日本の風景計画」(共著)ほか
作品
今井ニュータウン(長野市)のデザイン調整 ほか
審査の
ポイント
どうも周辺との関係を後から考えるデザインが多すぎるように思える。地域の持つ固有の自然・歴史資源の十分な学習の上に、かたち造られたデザインを求めます。都市デザイン、風景デザインの発想を身に付けて、50年後、100年後に評価されるような取り組みを期待します。
田中 一雄
所属
株式会社GKデザイン機構代表取締役
専門
環境・プロダクトデザイン
著書
「都市とデザイン」,「クルマ社会のリ・デザイン」(以上共著)ほか
作品
ベルリン市ストリート・ファニチュア,愛知万博サインファニチュア,富山市LRT
審査の
ポイント
地域に根ざし、風景を形づくる。優れた土木のデザインとは、時間のなかで評価され続けるものであるべきだ。また、それと同時に、創造行為としてのデザインは、明日を拓く価値の提示が不可欠である。私は、土木のデザインを、こうした不変の価値の構築と新たな価値の形成という両面から考えている。そして、このような対象を、景観を構成するkm単位から、精緻な人間尺度としてのmm単位までの、多様な拡がりのなかで評価したい。
西川 和廣
所属
国土交通省国土技術政策総合研究所 研究総務官
専門
橋梁工学、橋梁マネジメント
著書
「鋼橋の疲労と破壊」(共著)、「橋梁用語事典」(共著)
審査の
ポイント
土木構造物は長く使われてこそその真価が発揮されます。完成後2年も経てば、将来風格が出るか、それともみすぼらしくなるかの見当はつきます。力学的な合理性を、何時までも飽きることのないバランスの良い姿と、配慮の行き届いたディテールによって実現していることが評価のポイントになりそうです。
吉村 伸一
所属
株式会社吉村伸一流域計画室代表取締役
専門
河川の計画設計(自然復元・景観デザイン)
著書
「自然環境復元の技術」(共著)、「多自然型川づくりを超えて」(共著)ほか
作品
和泉川東山の水辺・関ヶ原の水辺の計画設計(横浜市)、嘉瀬川・石井樋の再生設計(佐賀県)ほか
審査の
ポイント
空間の改変につながる土木事業では、空間の意味を読み解く作業が重要。つまり何が大事か、何を継承するか、何をしてはいけないか、それらを見つける作業が重要です。その作品の根拠、そこにまず着目したい。河川デザインでは、地形処理と空間の構造、川の作用を活かした河川処理に着目します。
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