Civil Engineering Design Prize 2003, JSCE
Civil Engineering Design Prize 2005, JSCE
Ringroad and Pocket Park around Imperial Palace
所在地:東京都千代田区丸の内・大手町・霞ヶ関他  地図
事業者:建設省関東地方建設局東京国道工事事務所(当時)
    東京都第一建設事務所
    千代田区
授賞対象者
氏名
所属
役割
中野恒明
アプル総合計画事務所・代表 全体の設計総括およびデザイン全般
重山陽一郎
アプル総合計画事務所・所員(当時) 設計担当
南雲勝志
ナグモデザイン事務所・代表 街路灯の意匠設計
中村良夫
東京工業大学教授(当時) 皇居周辺道路景観整備計画委員会委員長
篠原修
東京大学教授(当時) 皇居周辺道路景観整備計画委員会幹事長
建設省関東地方建設局東京国道工事事務所(当時)
3道路管理者他4機関のデザイン調整窓口
財団法人道路環境研究所
委員会およびデザイン調整会議の運営、設計者へのアドバイス、事業者との調整協議
講評
近世〜近代に至る重層的な都市整備の歴史の上に形成された首都東京を代表する景観地区にあって、多くの管理主体(建設省(当時)、東京都、千代田区、警視庁、文化庁、宮内庁、環境庁(当時))を調整するデザイン検討会の仕組みをつくり、複雑な景観要素を総合的に且つ簡潔な景観デザインとしてまとめ上げたチームの協働力とデザイナーの力量が評価される。
 当地区の主役は「皇居のお濠と空間」との主張を明確化し、江戸期の屈曲道路の遺構(残地)の緑地を新たにお濠を望む視点場に改変することや、車道、歩道照明、転落防止柵、信号機等についても目立つことなく、細かなディテールに気を遣い、さらに、道路舗装について十分な景観的な検討による材料選択と同時にジョギング利用者への適切な配慮がなされている等、心地よい新たな都市空間が形成された。(佐々木政雄)

周辺道路を形成する各種ファニチャ類(車道灯、歩道灯、信号機柱、防護柵、転落防止柵)などがトータルにデザインされ、細部の造型や他の構成要素に対する素材、色彩等の調整が質の高い道路空間をつくっている。境界部、緑地のデザイン、歴史的景観に対する視点場の設定等、きめ細かなデザイン的配慮は、散策やジョギング等、人々の生活空間としても生きている。多くの要素、複数の監理主体を調整し一体感のある景観デザインにまとめた事に敬意を表します。(宮沢)

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