景観・デザイン研究論文集 編集方針及び査読基準
Journal for Architecture of Infrastructure and Environment, JSCE
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2005.12.19制定

土木学会 景観・デザイン研究論文集 編集方針及び査読基準

社団法人 土木学会
景観・デザイン委員会
景観・デザイン研究編集小委員会

I.景観・デザイン研究論文集編集方針

景観・デザイン研究論文集(以下論文集)は,美しい国づくりのための学術,技術,芸術に関する,幅広くかつ現実的な議論,知の研鑽および蓄積の場の提供を目的とします.よって,この目的に即したさまざまな主体,専門性,職能による多様な論文が集うことが,論文集の特質と考えます.その特質をふまえ,以下に示す部門および編集方針を掲げ,公正な編集および審査を行います.

1.論文の審査部門

論文集は,従来主たる対象とされてきた狭義の学術研究の枠に留まらず,美しい国づくりのための,設計・計画及びマネジメントといった創造的営為の実践に内在する技術やアイディア,また景観およびデザインに関する深い思索にも対象を拡充するため,以下の4部門を設置します.

A:デザイン作品部門
B:計画・マネジメント部門
C:論説・評論部門
D:調査・研究部門

II に各部門の主旨および査読基準を示します.

2.編集方針

投稿された論文の審査はII に示す部門ごとの主旨および査読基準に則った審査を行いますが,同時に論文集の目的と特質に照らして,以下の3点を重視した編集と審査を行い,総合的な観点から独創的で意欲的な論文を積極的に掲載していきます.

 (1)問題提起性・メッセージ性があること

景観という学問自体が人間・環境および社会の認識の様態と不可分であるため,その研究も時代性や社会性を強く反映したものとなります.またデザインや計画という行為は,よりいっそう時代的,社会的状況と不可分です.したがって,論文集では,冷静で客観的な思考や分析であると同時に,それらが必然的に有する社会に対する問題提起性やメッセージ性についても著者が深く思索し,その意義や位置づけに言及することを歓迎します

 (2)知的創造性の多様な発露となっていること

従来,新規性や有用性と呼ばれている観点を総合し,対象の創造に対して如何に知的な創意工夫がなされ,その結果および成果が先進性,革新性,洗練性,完成度において高く評価し得るものであることを求めます.そのあり方は,景観・デザインの対象の多様さを反映して多岐にわたると考えられ,その多様性を提示すること自体にも価値があると考えます.その一方で著者には,自身の発表する内容が上記の点でどのように優れているかを客観的に評価する姿勢を求めます.

 (3)将来的にも資料的価値を有するものであること

論文集は同時代においてのみならず,将来的にも資料的価値の高い論文を収録した知の記録と蓄積となることを期待しています.そのため,デザインや計画,また論説や調査・研究の内容を読者が正確に理解するために必要な前提条件や基礎的情報が過不足なく提示され,記録としての正確性,信憑性を有するものを求めます.また景観・デザインの現代における状況を客観的に記録した調査・研究も歓迎します.

II .各部門の主旨および査読基準

A:デザイン作品部門

(1)部門の主旨

デザイン作品部門は,デザインという創造的行為の過程に潜む英知に焦点をあてる論文を対象とする部門です.デザインの対象は狭義の土木構造物に限らず,公共性を有し,周辺景観に資する建造物や空間で,既に竣工したもののみならず,建設,構想中のもの,あるいは何らかの明確な目的のもとで仮想的に行ったスタディであっても可とします.具体的には以下のような例が該当します.

  • デザイン作品における造形的あるいは技術的な工夫について論ずるもの
  • デザイン行為の過程における工夫について論ずるもの
  • デザイン作品の実現に必要な周辺環境や関連条件との調整について論ずるもの
  • 複数のデザインの調整による総体的なデザイン行為について論ずるもの
  • その他デザイン行為の過程や成果について論ずるもの

なお,査読評価に際して重視する項目は以下の通りです.

  • デザイン作品の新規性と有用性が,他事例との比較など客観的かつ相対的な観点により論理的に明らかにされていること
  • デザインを取り巻く技術・制度等のさまざまな観点を包括した上で論が構成されていること
  • デザイン経過の客観的な記録として認められること

  (2)査読基準

デザイン作品部門の論文は,新規性,有用性,完成度,信頼度,記録性の各観点から,客観的に評価します.具体的には以下にあげるような項目に基づき評価します.

1)新規性
デザインの内容が,公知,既発表の事例や既知のことから容易に導き得るものではないこと.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は新規性があると評価されます.

 a)主題,内容,手法に独創性がある.
 b)学界,社会に重要な問題を提起している.
 c)計画,設計,施工等について創意工夫に満ちた貴重な技術的検討,経験が提示されている.
 d)当該プロジェクトの計画・設計をとりまく条件を総合的に整理し,新しい知見と見解を提示している.
 e)デザイン作品がよい景観の保全や創出に資する新しい解決策や新しい造形・空間を導き出している

2)有用性
内容が今後のデザインに応用可能な何らかの有用な知見を含んでいること.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は有用性があると評価されます.

 a)デザインの成果にメッセージ性,思想性,創造性が認められる.
 b)デザインの工夫ならびにその成果の応用性,発展性が大きい.
 c)研究,技術開発の成果がデザインに適用され,かつその効果が検証されている.
 d)今後の計画,設計,施工等にとり入れる価値がある.
 e)計画,設計を通じた問題の提起,試論またはそれに対する意見として有用である.
 f)実験,実測のデータが設計の参考として寄与する.

3) 完成度
内容が読者に理解できるように簡潔,明瞭,かつ,平易に記述されていること.この場合,文章の表現に格調の高さ等は必要としませんが,次のような点についても留意して評価します.

 a)全体の構成が適切である.
 b)目的と結果が明確である.
 c)用語の概念や定義が明確で誤用が見られない.
 d)文章表現が適切である.
 e)図・表がわかりやすく作られている.
 f)全体的に冗長でない.
 g)図・表等の数が適切である.

4)信頼度
内容に重大な誤りがなく,また読者から見て信用のおけるものであること.具体的には次のような点について留意して客観的に評価します.

 a)著者がデザインの当事者であるか.
 b)既存のデザイン事例,研究成果との比較や評価がなされ,当該事例が適正に位置づけられているか.
 c)技術的・制度的な条件が明確に記述されているか.

5)記録性
読者がデザインの全容を理解し,今後の計画・設計等の参考とするために必要な内容が示されていること.具体的には次のような点に留意して評価します.

 a)デザインの目的,思想が示されているか.
 b)技術的設計条件,諸元が示されているか.
 c)検討経過が的確に示されているか.
 d)可能な限り,デザインに携わった個人および組織等が示されているか.
 e)デザイン作品の実体が図面・写真等によって明示されているか.

B:計画・マネジメント部門

(1)部門の主旨

計画・マネジメント部門は,計画・マネジメントという創造的行為の過程に潜む英知に焦点をあてる論文を対象とする部門です.計画・マネジメントの対象はA:デザイン作品部門の対象となる作品に関わる計画・マネジメント及び地域の景観に資する計画・マネジメントで,すでに策定・決定されたもののみならず,検討過程にあるもの,あるいは何らかの明確な目的のもとで仮想的に行ったスタディであっても可とします.具体的には以下のような例が該当します.

  • 計画・マネジメントにおける体制・制度および手法の関する工夫について論ずるもの
  • 計画・マネジメントの過程における工夫について論ずるもの
  • 対象事業の計画・マネジメントのために必要な関係主体や関連条件との調整について論ずるもの
  • 対象事業に関連する他の計画・マネジメントとの調整について論ずるもの
  • その他計画・マネジメント行為の過程や成果について論ずるもの

なお,査読評価に際して重視する項目は以下の通りです.

  • 計画・マネジメント事例の新規性と有用性が,他事例との比較など客観的かつ相対的な観点により論理的に明らかにされていること
  • 計画・マネジメントを取り巻く技術・制度等のさまざまな観点を包括した上で論が構成されていること
  • 計画・マネジメント経過の客観的な記録として認められること

(2)査読基準

計画・マネジメント部門の論文は,新規性,有用性,完成度,信頼度,記録性の各観点から,客観的に評価します.具体的には以下にあげるような項目に基づき評価します.

1)新規性
計画・マネジメントの内容が,公知,既発表の事例や既知のことから容易に導き得るものではないこと.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は新規性があると評価されます.

 a)主題,内容,手法に独創性がある.
 b)学界,社会に重要な問題を提起している.
 c)制度,体制,計画等について創意工夫に満ちた貴重な技術的検討,経験が提示されている.
 d)当該プロジェクトの制度,体制,計画をとりまく条件を,総合的に整理し,新しい知見と見解を提示している.
 e)計画・マネジメントが,よい景観の保全や創出に資する新しい解決策,調整方法や実体を導き出している

2)有用性
内容が今後の計画・マネジメントに応用可能な何らかの有用な知見を含んでいること.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は有用性があると評価されます.

 a)計画・マネジメントの成果にメッセージ性,思想性,創造性が認められる.
 b)計画・マネジメントの工夫ならびにその成果の応用性,発展性が大きい.
 c)研究,技術開発の成果が計画・マネジメントに適用され,かつその効果が検証されている.
 d)今後の制度設計,体制作り及び計画等にとり入れる価値がある.
 e)制度,体制,計画を通じた問題の提起,試論またはそれに対する意見として有用である.
 f)実験,実測のデータが計画・マネジメントの参考として寄与する.

3)完成度
内容が読者に理解できるように簡潔,明瞭,かつ,平易に記述されていること.この場合,文章の表現に格調の高さ等は必要としませんが,次のような点についても留意して評価します.

 a)全体の構成が適切である.
 b)目的と結果が明確である.
 c)用語の概念や定義が明確で誤用が見られない.
 d)文章表現が適切である.
 e)図・表がわかりやすく作られている.
 f)全体的に冗長でない.
 g)図・表等の数が適切である.

4)信頼度
内容に重大な誤りがなく,また読者から見て信用のおけるものであること.具体的には次のような点について留意して客観的に評価します.

 a)著者が計画・マネジメントの当事者であるか.
 b)既存の計画・マネジメント事例,研究成果との比較や評価がなされ,当該事例が適正に位置づけられているか.
 c)技術的・制度的な条件が明確に記述されているか.

5)記録性
読者が計画・マネジメントの全容を理解し,今後の制度設計,体制づくり,計画等の参考とするために必要な内容が示されていること.具体的には次のような点に留意して評価します.

 a)計画・マネジメントの目的・思想が示されているか.
 b)必要な技術的設計条件,諸元が示されているか.
 c)検討経過が的確に示されているか.
 d)可能な限り,計画・マネジメントに携わった個人および組織等が示されているか.
 e)計画・マネジメントの内容が図表,図面,写真等によって明示されているか.

C:論説・評論部門

(1)編集方針

論説・評論部門は,景観・デザインの有する極めて総合的・文化的な側面を表象した論説や評論を対象とする部門です.具体的には,下記のような例が該当します.

  • 景観やその計画・デザイン行為の本質とは何かを問うもの
  • 景観やその計画・デザイン行為のあるべき姿を展望するもの
  • 景観やその計画・デザインにまつわる社会的背景やシステム等について,その是非を論じ,あるいはあるべき姿を展望するもの
  • 景観やその計画・デザインの文化的側面について総合的,あるいは多角的に論じるもの
  • 景観に関わる創造的行為(計画・デザイン,まちづくり活動,著述活動等)のうち特定の対象をとりあげて,その価値や意義を論じるもの
  • 景観に関わる活動を報告するもので,啓蒙活動や教育活動等AおよびB部門には該当しないもの

論説・評論というスタイルの性格上,本部門は自由な言論の多彩な表明の場であることを第一義としますが,論説・評論としての質を確保するために,以下の項目を重視して評価します.

  • 著者独自の思考の成果であること
  • その言説に社会的・文化的意義が認められること
  • 論理的な文章としての一定の質を保っていること
  • 著しく不公正もしくは独断的な論理展開や虚偽の記述がないこと

(2)査読基準

論説・評論部門の論文は,新規性,有用性,完成度,信頼度の各観点から,客観的に評価します.具体的には以下にあげるような項目に基づき評価します.

1)新規性
著者独自の思考の成果であって,その内容が公知,既発表もしくは既知のことから容易に導き得るものでないこと.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は新規性があると評価されます.

 a)主題,対象に独自性がある
 b)論旨(主張・提案・評価・解釈等)に独自性がある
 c)論理構成や論証の方法(議論の切り口)に独自性がある
 d)著者固有の貴重な経験や思索の蓄積に基づく成果が盛られている

2)有用性
論説の内容に,何らかの社会的・文化的意義が認められること,もしくは広く参照されるに値する価値を有していること.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は有用性があると評価されます.

 a)問題提起自体に重要な社会的・文化的意義が認められる
 b)本質的な,もしくは時代を象徴する論点や視点を呈示している
 c)時宜を得た主題について総合的・多角的に考察している
 d)対象や現象の新しい見方や新しい価値を呈示している
 e)著者の見解や主張,提案等に広く参照されるべき価値が認められる

3)完成度
内容が読者に理解できるように簡潔,明瞭,かつ平易に記述されていること.この場合,文章の表現に格調の高さ等は必要としませんが,次のような点についても留意して評価します.

 a)全体の論理構成が適切である
 b)論旨・主旨が明確である
 c)用語の概念や定義が明確で誤用が見られない
 d)文章表現は適切である
 e)図・表はわかりやすく作られている
 f)全体的に冗長でない
 g)図・表等の数が適切である

4)信頼度
不公正で独断的な記述でなく,かつ内容に重大な誤りがないこと.また読者から見て信用のおけるものであること.具体的には次のような点に留意して評価します.

 a)著者の主張の背景が示されているか,もしくは著者の立場や議論の前提が明確であるか
 b)著者が論の対象としている事例や文献等が適切に示されているか
 c)極めて偏った先入観や価値観に囚われていないか,また公正な引用や論理展開に基づいているか
 d)事実の誤認・曲解がないか
 e)重大な論理矛盾,もしくは明らかな論理の飛躍がないか
 f)自らの限られた知見・経験のみから我田引水的に,もしくは独断的に結論を導いていないか
 g)特定の個人・組織や事例の単なる称賛もしくは非難に終始していないか
 h)課題や問題点を列挙することのみに終始していないか
 i)他説の単なる焼き直し,もしくは切り貼りになっていないか
 j)的確なレビューに基づいて自らの論を相対的に位置付けられているか

D:調査・研究部門

(1)編集方針

調査・研究部門は,景観・デザインに関わるあらゆる現象について,分析的もしくは実証的なアプローチによってなされた研究および調査を対象とする部門です.具体的には,以下のような例が該当します.

  • 景観現象やデザイン行為の本質を解明するもの
  • 景観認識のメカニズムを解明するもの
  • 景観現象の解析や分析に寄与する方法論を開発するもの
  • 景観・デザインおよび計画・マネジメントの実践に寄与する方法論を開発するもの
  • 地域の景観変遷やデザインの歴史的展開を調査・分析するもの
  • 地域景観やデザイン事例を調査・分析するもの

なお査読評価に際して重視する項目は以下の通りです.

  • 論文が一個の独立した研究として完成したものであること
  • 研究題材,仮説・問題提起,研究手法,見出された知見・史実・資料のいずれかに新規性や独創性を有すること
  • 解明された内容や開発された方法論が,将来の研究の発展もしくは景観・デザインの実務における適用可能性を有すること
  • 調査におけるデータの整理・分析の着眼点に独創性があること
  • 調査情報に高い網羅性がある,あるいは社会の動向を踏まえた適時性や緊急性を備えており,資料価値が高いこと

(2)査読基準

調査・研究部門の論文は,新規性,有用性,完成度,信頼度の各観点から,客観的に評価します.具体的には以下にあげるような項目に基づき評価します.

1)新規性
内容が公知,既発表または既知のことから容易には導き得るものでないこと.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は新規性があると評価されます.

 a)主題,内容,手法,得られた知見に新規発見,独創性がある.
 b)学界,社会に重要な問題を提起している.
 c)現象や事実の解明に大きく貢献している,もしくはそれらの解釈の仕方に独創性がある.
 d)困難な研究・技術的検討をなしとげた貴重な成果が盛られている.
 e)時宜を得た主題について総合的に整理し,新しい知見と見解を提示している.

2)有用性
内容が工学上または実用上何らかの意味で価値があること.たとえば,以下に示すような事項に一項目でも該当する場合は有用性があると評価されます.

 a)主題,内容が時宜を得て有用である.
 b)研究・技術の成果の応用性,有用性,発展性が大きい.
 c)客観的かつ正確な情報が網羅的に提示され資料としての価値が高い.
 d)景観・デザインにおける研究・技術・デザイン事例について,すぐれた体系的整理を行い,将来の展望を与えている.
 e)研究・技術・手法の成果は実務にとり入れられる価値を持っている.
 f)今後の実験,調査,計画,設計,工事にとり入れる価値がある.
 g)問題の提起,試論またはそれに対する意見として有用である.
 h)実験,実測のデータが研究,デザイン,計画,工事等の参考として寄与する.
 i)新しい数表,図表で応用に便利である.

3)完成度
内容が読者に理解できるように簡潔,明瞭,かつ平易に記述されていること.この場合,文章の表現に格調の高さ等は必要としませんが,次のような点についても留意して評価します.

 a)全体の構成が適切である.
 b)目的と結果が明確である.
 c)用語の概念や定義が明確で誤用が見られない.
 d)既往の研究・技術との関連性は明確である.
 e)文章表現は適切である.
 f)図・表はわかりやすく作られている.
 g)全体的に冗長でない.
 h)図・表等の数が適切である.

4)信頼度
内容に重大な誤りがなく,また読者から見て信用のおけるものであること.信頼度の評価については,計算等の過程を逐一たどるようなことは必要としませんが,次のような点についても留意して客観的に評価します.

 a)重要な文献が落ちなく引用され,公平に評価されているか.
 b)従来からの技術や研究成果との比較や評価がなされ,適正な結論が導かれているか.
 c)実験や解析,調査の条件が明確に記述されているか.
 d)調査は網羅的で偏りがなく,正確かつ公平な記述と分析がなされているか.

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