第八回行動モデル夏の学校

第八回行動モデル夏の学校(10/3-4)のご案内です.
http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/model09/

今年は,MITのBen-Akiva教授に「私と行動モデル」と題した基調講義と「行動モデルの未来」と題した講義を用意していただきました.学生,コンサルタントの皆さん向けに行動モデルの基礎講義と簡単な演習を合わせて行う(日本語です)ことを考えています.激変している都市と地域における様々な問題に切り込んでいこうとする学生諸君,若手研究者の皆さんの参加をお待ちしています.不明な点は羽藤までお気軽にお問い合わせください.昨年の学校の様子はこちらです.
http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/model08/

参加問い合わせ先:
東京大学工学部都市工学科 羽藤英二 hato[at]bin.t.u-tokyo.ac.jp
============================================
第八回行動モデル夏の学校の概要:
21世紀にはいってからしばらく時間が過ぎ,アジアの発展や高齢化社会の到来が私たちの都市社会においても本格的に計画の視座として据えられるようになってきました.社会的な諸相が大きく変化していく中で,パターナリズムでもリバタリアンでもない善き選択とは何か,計画を考えていく上で,都市における人々の選択行動に対するよりよい理解が今求められています.
都市や地域における未来の生活圏域の像を思い描くなら,都市計画,景観計画や交通計画を一体的に捉え,都市や地域の中で人々の善き選択のための条件をどのように整えていくべきかについて考えていくことが重要でしょう.こうした研究分野について,近年,NudgeやChoice Architectという概念整理が進められており,理論的には認知心理学や実験経済学,ゲーム理論の進展が,観測技術ではセンサーネットワーク技術の急激な進化が,様々な政策の概念化とその評価を可能にしつつあります.本学校では,こうした選択理論の基礎となる行動モデルについて2日間の合宿形式でその講義と演習を通じて修得を目指すものです.全国各地から行動モデル的アプローチにより今日的な公共政策問題に切り込んでいこうとする学生諸君,若手研究者の皆さんの参加を,私たちはお待ちしています.

参加費:2000円(宿泊費別)
申し込み先:東京大学都市工学科 羽藤英二 hato[at]bin.t.u-tokyo.ac.jp

プログラム:
10月3日 1100-1700@東京大学本郷キャンパス工学部1号館15番/14番教室
基調講義(En)
私と行動モデル Moshe Ben-Akiva(MIT)
講義(Jp)
行動モデルの基礎理論と推定手法 倉内慎也(愛媛大)/佐々木邦明(山梨大)
行動モデルの観測手法と応用事例 山本俊行(名大)/羽藤英二(東大)
パラメータ推定演習(GAUSS, R, Biogemeを使用します)
GEV(MNL,CNL, NL),Mixed Logit推定のテクニック
※グループワークで行います.
10月4日 900-1700@東京大学本郷キャンパス工学部1号館15番/14番教室
特別講義(En)
行動モデルの未来 Moshe Ben-Akiva(MIT)
博士課程セッション(司会:福田大輔(東工大))(En)
1.Exploring variation properties of activity-travel behavior 力石誠(広大)
2.Evaluation of multimodal sharing service using PP data 原裕輔(東大)
3.TBA 中井周作(京大)
演習発表(経路選択と都心回遊行動データを使ったモデル推定結果)(Jp)
講評と表彰(Jp)
==============================================

このページの先頭に戻る