第5回PI セミナー『文化創造としての公共事業の評価と実践 ―最近の新しい動き―』のご案内 1.セミナー趣旨  近年、公共事業への予算配分は年々削減傾向にあるが、昨今はさらにその傾向は強まってきている。公 共事業は、国土に働きかけるその国人の営みであり、その結果、国土から多くの恵みを頂き、国人の生活、 安全、環境などが渾然と形成される文化活動、そのものでもある。それは、過去の偉大なる文明、文化が、 美しい街並み、あるいは長城、治水事業などの遺跡に顕著に示されていることからも自明なのである。 わ が国では、この視点が大きく欠けているという指摘が近年多くされるようになってきた。  一方、近年の地域間格差の増大、今後増大するインフラの老朽化、国際競争力の低下等が懸念される状 況下において、限られた資源内で如何にこのような文明創造活動を行えば良いのか、積極的な判断基準が 明確でないのも事実である。すなわち、予算内で真に必要な文明・文化創造活動である公共事業とはどの ような事業か、また、そのような事業をいかにして客観的に評価し、選択すれば良いのか、という問題はこれ まで以上に重要性を増してきている。一方、これまで国や自治体が行ってきた公共サービスの供給や管理 を、企業や市民、NPO との協働により実現するケースが見られるようになってきた。  そこで、本セミナーでは、このような観点から必要な公共事業をいかにして評価し、選択するか、また、市 民が主体的に関わる新しい形の文化創造活動である公共事業の運営方法等について、研究、実務の第一 線で活躍されている講師を招き、ご講演していただく。 2.開催日程と場所等 ■実施日時:平成22 年5 月14 日(金)13:10−17:30 ■場所:愛知芸術文化センター12 階ホール(http://www.aac.pref.aichi.jp/) ■主催:一般社団法人 社会基盤技術評価支援機構・中部(http://www.criies.jp/) ■後援: 国土交通省中部地方整備局、愛知県、名古屋市 3 プログラム 13:10-13:20 開会の挨拶 名城大学理工学部 教授 松井 寛 13:20-14:10 講演@ 地方都市の公共交通事業と都市再生-都市文化の創造- 森 雅志 様(富山市長) 14:10-15:00 講演A ボトムアップ型公共事業-市民発意・NPO 参加の事例- 奥 重視 様(貴志川線の未来を“つくる”会副代表) 15:00-15:10 休憩 15:10-16:00 講演B 公共事業評価の考え方 小池淳司 様(鳥取大学工学部社会開発システム工学科准教授) 16:00-16:50 講演C 21 世紀のインフラストラクチャー-国土創造文化の観点から 竹村公太郎 様((財)リバーフロント整備センター理事長) 16:50-17:20 全体討議 17:20-17:30 閉会の挨拶 社会基盤技術評価支援機構・中部 代表理事 澤田義博 以上