2009年03月25日   行動理論研究ワークショップ・歩行者分析勉強会 土木計画のための行動理論研究ワークショップ(代表:山梨 大学 佐々木邦明)では,活動の一環と致しまして,歩行者 行動分析に関する勉強会を開催致します.今回は下記の二名 の方より話題提供をして頂きます. 直前のご案内となり,かつ,年度末のお忙しい時期かと存じ ますが,ご興味ある皆様からの参加をお待ち申し上げております. 参加ご希望の方は,東京工業大学福田(本WS幹事)までご連絡下さい. 「土木計画のための行動理論研究ワークショップ 勉強会」 日時:2009年3月25日(水) 16:00〜18:00 場所:東京・麹町    計画・交通研究会会議室 http://www.keikaku-kotsu.org/ WSのHP:  http://www.humor.yamanashi.ac.jp/btws/web/Welcome.html -------------------------------------------------------- 発表1 国土交通省 国土技術政策総合研究所 浅野美帆 研究官 「先読み回避を考慮した歩行者行動モデルとその展望」 (概要)  歩行者交通に対する関心が高まる中、近年様々な歩行者 シミュレーションモデルが開発されてきている。しかし歩 行者交通流は、その自由度の大きさから、いわゆる自動車 の交通流理論のような理論的体系化がなされているとは未 だ言い難い。  本発表では、「周辺歩行者の行動の先読み」が交通流再 現に重要な要素であることを述べ、それを踏まえた歩行者 行動モデルを紹介する。このようなミクロ行動モデルをよ り上位の歩行者行動と統合するための課題について議論したい。 -------------------------------------------------------- 発表2 東京大学 羽藤英二 准教授 「人-車-空間の相互作用を記述する進化ゲーム論的行動モデル」 (概要) ZONE30や自転車走行帯のような歩車共存空間において, 人-車-空間の相互作用をどのように考え,魅力的な都市 空間を設計していくべきだろうか.本研究では進化ゲー ム論を援用した歩行者モデルの提案を行い,物理的な空 間が生み出している行動規範に対してゲーム論的な考察 を加えることで,微視的な空間行動分析の可能性を議論したい.