2004.9.17
文責:藤田(神戸大)
2004年度第1回基礎水理部会議事録(案)
日時: 2004年9月9日(木)12:20-13:30
場所:愛知工業大学12号館4F(403)
出席者:長谷川、藤田(裕)、羽田野、関根、藤田(一)、伊藤、木村、高濱、冨永、檜谷、山坂、安田、長林、竹林,渡邊(敬称略)
報告事項
1. 前回議事録(2004年3月17日)の確認を行った.
長谷川委員長(北大)より,水工学委員会では部会の発展度の評価として議事録の提出が義務付けられるようになったことが紹介された.
議題
1. 各研究分科会の活動状況について
@「粘着性材料の侵食特性と流砂モデル」分科会
関根委員(早稲田大)より秋(11月か12月)に2回目のシンポジウムを予定している旨の報告が
あった.
A「伝統的河川工法の技術評価」分科会
長谷川委員長(北大)より,資料に基づき第4回伝統的河川工法勉強会(4月27日〜28日,九州地方整備局武雄河川事務所,参加者数:18名)を実施した旨の報告があった.
B「河川構造物等に作用する流体力と流れ」分科会
羽田野委員(山口大)より資料に基づき,研究会を九州大学応用力学研究所平成16年度共同利用研究集会(自然災害と環境に関する流体力と流れに関する研究)(7月16日〜17日,九大応用力学研究所,参加者数:14名)として実施し,発表内容は応用力学研究所の活動報告書の形で出版される旨の報告があった.
また,「第3回流体力の評価とその応用に関するシンポジウム」を,応用力学委員会乱流研究小委員会との共同開催で12月14日〜15日に土木学会図書館において開催する旨の説明があった.参加費は当初予定の半額とすること(一般2000円,学生1000円)を検討中であること,論文締切は10月8日(金),査読者3名で査読を行なうことが追加説明された.
C「数理水理学の現状と展望」分科会
竹林委員(徳島大)より,資料に基づきデルフト水工学研究者との研究交流セミナー(3月26日〜27日,芝蘭会館,参加者数:約30名)を共同開催したこと,活動資金として河川整備基金を得たこと,流体力学会年会(8月9日〜11日)において研究会メンバーが中心となったオーガナイズドセッション「河川における移動床流れ」を行なったことなど報告があった.今後は,理論応用力学講演会(2005年1月25日〜27日)のオーガナイズドセッション「移動境界流れの力学」に積極的に協力すること,次回研究会を10月頃に東北で開催することなどの説明があった.
D「水工学におけるIT」分科会
藤田(一)委員(神戸大)よりHPへの情報提供が少ないため,内容充実のために再度の情報提供の依頼があった.また,後述の水理アンケートの実施結果をHPに掲載することが了承された.
E「河床変動計算技術に関わる検討会」ワーキンググループ
竹林委員(徳島大)より,国土交通省との間で進められている河床変動計算のフリーソフト開発についてまもなくβ版が出る予定との報告があった.
2. 水理学アンケート実施結果について
・長谷川委員長より総回答学校数15校(14大学、1高専)、総回答人数1089人という大規模なアンケートとなったことが紹介された。主な結果として、水理学への魅力はあるが流体運動を想像することは容易ではなくビデオなどの活用が望まれていること、また、数式は複雑だが講義法を改善することで理解できるようになるとの回答が多かった等,結果の特徴が紹介された。これより、「水工学におけるIT」分科会の役割がさらに重要になることが指摘され、アンケート結果は当分科会のHPに掲載することとした。
・今回のアンケート結果は,本年度全国大会における研究討論会「水理学の使命と役割−21世紀の水理学を考える−」への積極的な関わりを念頭において行なわれたものだったが,討論会では研究面での議論に内容が絞られたため,本アンケート結果を披露できなかった旨の報告があった.
・アンケートの分析については,アンケート作成や結果の取りまとめでお骨折りいただいた竹林委員(徳島大)に引き続きお願いすることで了承された.
・水理学教育に関する議論が活発に行われ,神戸大における実験教材(ミニ実験装置)や日本大学での試み(オープンキャンパスでの現地見学)などが紹介された.
・水理学教育に関するシンポジウムの開催についても議論があった.
3. 部会長の交代について
長谷川部会長から羽田野委員が推薦され了承された。幹事(関根、藤田(一))の交代も了承された.
以上