2003.9.25  

文責:藤田(神戸大)

 

基礎水理部会議事録

 

日時:2003925() 12:0013:30

場所:徳島大学前「喜楽」

出席者:長谷川,伊藤,里深,清水(康),清水(義),羽田野,藤田(一),藤田(裕),安田,山坂,渡邊,神田(敬称略)

 

報告事項:

1.前回議事録の確認

配付資料に基づき説明があり,概ね了承された.

ただし,新部会員の神田佳一先生(明石高専)のお名前の誤記が指摘された.

議事:

1.各研究分科会の活動状況について

@       「伝統的河川工法の技術評価」分科会

 配布資料に基づき,5月1日,2日にわたり,京大防災研究所宇治川水理実験所にて研究集会を実施したとの報告があった.内容は,特別講演(大阪工大綾先生,亀岡文化資料館 黒川館長),研究発表会(司会:大本委員)および現地見学会(上内膳・下内膳・霞堤,保津川)とのことであった.

A       「河川構造物等に作用する流体力と流れ」分科会

配付資料に基づき,羽田野委員(山口大)より,8月21,22日に日本大学工学部にて第4回研究会を開催したこと等の報告があった.また,研究期間を1年間延長(H17.3まで)したいとの要望が出され了承された.第3回の流れの力学とその応用に関するシンポジウムについては,応用力学委員会乱流研究小委員会(小委員長:藤田)との共同開催の方向で準備を進めることが了承された.

C  「数理水理学の現状と展望」分科会

 配布資料に基づき,清水委員(北大)より,二件の研究費(河川環境管理財団河川整備基金および土木学会平成15年度重点研究課題研究助成金)が採択されたこと等が報告された.

D 「水工学におけるIT」分科会

 配布資料に基づき,藤田委員(神戸大)より,分科会のホームページを開設したことが報告され,今後のデータ収集に関する協力の要請があった.

  E 「河床変動計算技術に関わる検討会」ワーキンググループ

     清水委員(北大)より,入出力を含めた2次元河床変動計算のフリーソフトの公開を準備していること,研究会のホームページを開設し仮想蛇行水路の計算の比較や実験データとの比較結果を公開していること,藤田委員(神戸大)と木村一郎先生(松江高専)がメンバーに加わったこと,本年度中に京都でワークショップの開催(デルフト工科大との合同研究会も含めて)を計画していること,国土交通省との打ち合わせで研究助成金を獲得したこと等の説明があった.

今後の活動について

@ ホームページの充実について

 山坂委員(国士舘大)よりホームページの充実をさらに進めるため,分科会の催し物などの情報を山坂委員まで積極的に報告するよう要請があった.

A 分科会の財政的支援について

 分科会活動の財源として京大防災研の研究助成を活用していくことが確認された.

  B 基礎水理部会の方向性について

長谷川部会長(北大)より,全国の大学改組の過程で土木技術の体系が分断される傾向にあって水理学に対する理解をうることが難しい状況になってきており,このような中で基礎水理学の全体としての役割についての議論が必要であることが指摘された.また,土木工学に対する印象を改善する方策等について活発な議論が行われた.

  C 実験データおよび計算結果のデータベースについて

実験データや現地観測データの必要性について再確認するとともに,十勝川を利用した実験水路の運用の見通し(2年後運用開始の予定)についての説明があった.また,データベースの公開ページとして,「水工学におけるIT」のHPを利用してはどうかとの提案があった.

  D 新メンバーとして松江高専の木村一郎先生が推薦された.

 

以上