2003.3.14  

文責:藤田(神戸大)

 

 

基礎水理部会議事録

 

 

日時:2003312(水) 12:3014:00

場所:早稲田大学大久保キャンパス53号館201教室

出席者:長谷川,泉,伊藤,大本,里深,清水(康),関根,竹林,冨永,中川,羽田野,檜谷,藤田(一),藤田(裕),安田,山坂,渡邊(敬称略)

 

報告事項:

1. 平成14年度 第2回 水理委員会について

@ 土木学会平成15年度「重点研究課題(研究助成金)」の申請

水理委員会からは細田先生からの申請「洪水時における河道抵抗と河川地形変化の高精度予測技術に関する研究」を推薦する旨の報告があった.

A 土木学会学術文化事業助成(指定型)

  各分科会の活動で必要なら積極的に申請するようにとの要請があった.

B 水理委員会の名称変更

  「水工学委員会」に名称変更されたことが報告された.

C 新水理委員長の選出

  小松先生が選出されたことが報告された.

D 土木学会のホームページのコンテンツ作成

  3月24日までに各部会からアイデアを出すようにとの要請があったことが報告された.

  基礎水理部会では,「水工学におけるIT」分科会が引き受けることとなった.

2. 基礎水理部会報告(2002年9月の部会以降の活動経過)

以上2件につき配付資料に基づき説明があり,了承された.

 

議事:

1. 新部会委員の推薦

以下の二名の先生が新部会委員として推薦され了承された.

神田圭一氏  明石工業高等専門学校助教授 

高濱淳一郎氏 岐阜大学工学部助手

2. 各研究分科会の活動状況について

@        「粘着性土の浸食機構ならびに流砂モデル」分科会

関根委員(早稲田大)より,11月28日に早稲田大学において「粘着性土の浸食機構に関するシンポジウム」(参加者31名)を開催した旨の報告があった.予稿集の希望者は関根委員まで申し出るようにとのことであった.また,本年度前半に二回目のシンポジウムを予定している旨のアナウンスがあった.

A        「伝統的河川工法の技術評価」分科会

 大本委員(熊本大)より京大防災研究所からの研究助成が得られ,本年5月1日,2日に京大防災研究所宇治川水理実験所にて研究集会および現地見学会を企画しているとの説明があった.研究発表者には助成金から旅費が支給されるとのこと.

B        「河川構造物等に作用する流体力と流れ」分科会

配付資料に基づき羽田野委員(山口大)より,1月15,16日に土木学会講堂で第2回シンポジウム(参加者64名)を開催したとの報告があった.論文集希望者は,安田委員(日本大)まで問い合わせるようにとのこと.また,今後の開催では応用力学シンポジウムとの共催も検討するとの説明があった.

C        「数理水理学の現状と展望」分科会

 細田委員(京大)より資料に基づき,第2回研究集会(参加者15名)が平成15年12月26日午後2時より京都大学で開かれたこと,細田委員を研究代表者として三件の予算申請を行った等の報告があった.第3回目の開催については未定とのことであった.

D        「水工学におけるIT」分科会

 藤田委員(神戸大)より,水工学に関連する図書,マルチメディア教材ならびにインターネットサイトに関する情報提供の依頼があり,収集した情報を分科会のホームページで公開する予定である旨の説明があった.

  E 「河床変動計算技術に関わる検討会」ワーキンググループ

     清水委員(北大)より検討会発足の趣旨が社会貢献にあり,2次元河床変動計算のフリーソフトの作成を目指していること等の説明があった.

 

3.今後の活動について

@        ホームページの充実について

 山坂委員(国士舘大)よりホームページ充実のため,分科会の催し物などの情報を山坂委員まで適宜報告するよう要請があった.

A        分科会の財政的支援について

 中川委員(京大)より,分科会活動の財源として京大防災研の研究助成を活発に利用してほしいとの説明があった.

  B 基礎水理部会の方向性について

長谷川部会長(北大)より,分科会活動が活発なのは好ましいが内容があまりに豊富になりすぎ,部会活動として発散しないかどうか不安であるとの懸念が示された.そこで,水理の方向性についての議論,例えば「移動床水理の将来展望について」などの議論が必要ではないかとの提案があった.このようなテーマを絞った議論を行うことに関しては,今後の部会長会議で提案していくことで了承された.

  C 実験データおよび計算結果のデータベースについて

安田委員(日大)より,実験データと計算結果を比較する際の精度について議論すべきではないかとの問題提起があり,計算結果検証用の高品質ベンチマークデータの必要性などに関して議論があった.また,過去の実験値のデータベースとしての公開などに関する話題が出された.

 

以上