A−14

土地利用に係るライフサイクル影響評価手法の開発

―手法の枠組みの構築及び植物の生産量を指標とした被害係数の算定―

 

中川 愛1・井伊 亮太1・安部 和子2・林 健太郎3・伊坪 徳宏4・稲葉 敦4

 

1正会員 工修 2農修 パシフィックコンサルタンツ株式会社 総合計画本部環境部

(〒163-0730 東京都新宿区西新宿二丁目7-1 新宿第一生命ビル)

 

3農博 4工博 産業技術総合研究所 ライフサイクルアセスメント研究センター

(〒305-8569 茨城県つくば市小野川16-1)

 

本研究では,既存の研究事例における土地利用に係るライフサイクル影響評価手法の枠組みを比較検討した上で,通称LCAプロジェクトにおいて開発されている被害算定型の影響評価手法体系に適合した土地利用影響評価手法の枠組みを構築した.本手法では,土地利用被害の保護対象として生態系を選定し,被害評価指標として植物の純一次生産力(NPP)を対象としている.この手法を実際に利用可能なものとするために,日本の植生や土地利用の分布状況及び気候条件等を反映させた形で,現況及び潜在的な純一次生産力の分布を求め,これに基づき植生分類又は土地利用分類に対応した形式による,土地利用の維持及び土地の改変の被害係数を算定した.

 

Key Words : life-cycle impact assessment, land use, net primary productivity(NPP), damage factor