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土地被覆,空間分解能と蒸発散の関係に関する研究-衛星データと2kmメッシュ土地利用データを用いて-

 

児島利治1・宝  馨2

 

1正会員 工博 京都大学防災研究所助手 水災害研究部門(〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄)

2フェロー 工博 京都大学防災研究所教授 水災害研究部門(〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄)

 

本研究では,都市域・森林・耕作地が混在する地域に対して,植生指標 (NDVI) に基づく月蒸発散量の推定に分解能が及ぼす影響,土地利用データを用いた蒸発散量の推定に関する検討を行っている.空間分解能の異なる疑似画像を生成し,分解能20mから2km程度まで調べたところ,NDVIと月蒸発散量推定値の領域平均値は,分解能にあまり影響を受けないことが示された.土地利用データを用いて蒸発散量を推定するF-C-Uダイアグラムを提案し,土地利用の変化に伴う蒸発散量の推定を行った.また,明治・大正期〜現在までの土地利用の変化を示す2kmメッシュ土地利用データを用いて明治・大正期〜現在までの蒸発散量の変化を推定した.

 

Key Words: NDVI, evapotranspiration, digital land use data set, LUIS.