土木学会論文集部門G 特集論文募集

1. 特集号テーマ 「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」

2. 特集テーマの背景、位置づけなど
近年、資源・エネルギーの枯渇問題に直面するにあたり、大量生産・大量消費・大量廃棄社会から持続型社会の構築の必要性が高まり、循環型社会への移行が叫ばれるようになった。循環型社会形成推進基本法をフレームとした様々な法制度、省資源・省エネルギー技術開発、経済的手法などが導入され、循環型社会形成は推進されている。最近では、3R(リデュース、リユース、リサイクル)イニシアティブが2004年のシーアイランドサミットにおいて日本から提唱され、2005年には正式に開始されている。このように3Rは強力に推し進められつつあるが、一方で、不法投棄、リサイクル製品の安全性、3R推進制度の合理性、3Rに伴う資源・エネルギー消費・環境負荷の増大など、さまざまな問題点・矛盾点も浮き彫りになってきつつある。今回募集する特集テーマ「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」では、広く3Rに関連する研究を募集する。3Rは、工学、法律学、経済学、社会学と密接に係わる総合科学である。また3Rの対象となる廃棄物の素材(土石、金属、バイオマス、プラスチックなど)や種類(容器包装、建設、家電、食品、自動車など)を考慮すると、工学の中でも極めて多岐の分野にまたがる。本募集では土木・環境工学をベースとした「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」へのアプローチを特集することで、新しい研究展開および技術の開発を相互に促進しあうことを期待し、「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」をキーワードに、現状の課題の整理と最新の研究成果を紹介する場を提供するものである。これを機に、関係者間の共通認識や今後の研究展望に有用な情報発信となることを期待する。

3. 特集号の編集方針
3R(リデュース、リユース、リサイクル)に関わる研究を広く募集する。廃棄物の適正処理についても、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を念頭に研究がなされているものであれば、本募集に含まれる。具体的な例を挙げれば次のようになる。
(1)エネルギー回収を含むリサイクル技術開発
(2)3Rを含む資源の高度利用のための社会システムの評価
(3)リサイクル製品の評価
(4)3Rのための環境教育
  
なお、上記例を含め、「3R(リデュース、リユース、リサイクル)に関わる研究論文、技術報告、ノート、総説などを広く募集し、最先端の情報を把握できるようにする。

4. 特集論文掲載予定
2007年11月

5. 特集論文投稿期限
2007年3月末日(投稿期限内でも、なるべく早くご投稿ください。)

6. 特集論文の投稿要領
土木学会論文集投稿要領のとおり(http://www.jsce.or.jp/committee/jjsce/index.htm)。通信欄に必ず「特集論文」と書くこと。なお、特集テーマの趣旨にあったものならば、論文のみならず、報告、ノート、委員会報告なども投稿対象とする。

7. 査読手続き
一般論文と同様に行うので、査読の状況によっては掲載として受理されても特集号に間に合わない場合もあり得る。この場合は特集号より後の号に一般論文として掲載される。

8. 掲載料
一般論文と同様である。

9. 問合せ先
本件に関するお問い合わせは電子メールにて下記までお願いします。また、その際の電子メールのタイトルは、「論文集G部門小委員会・特集号係」としてください。

(社)土木学会編集課
E-mail:edi@jsce.or.jp