平成11年度 第4回コンクリート常任委員会・議事録

日時:平成11年11月18日(木)15:00〜17:25
場所:土木学会会議室
出席者:
 魚本委員長、二羽幹事長
 石橋(代理:渡部)、上田(代理:名和)、梅原、大内、岡沢、奥村、堺、阪田、佐藤、鈴木、竹田、田辺、辻、富沢、富田、檜貝、福手、松岡(代理:丸屋)、松下、丸山、宮川、睦好、山崎、山本、六郷の各委員、河野、島の各幹事、学会:小野寺【全30名】
配布資料:
4−0 議事次第
4−1 平成11年度・第1回コンクリート委員会・第3回常任委員会合同会議・議事録(案)
4−2 出版委員会幹事会「h12出版計画ヒアリング」報告
4−3 平成12年度 事業計画及び予算要求調書
4−4 土木学会学術振興基金(特別枠)による助成への推薦・応募依頼
4−5−1 トンネルコンクリート施工指針作成小委員会・委員構成(案)
4−5−2 高強度人工骨材コンクリート調査研究小委員会・委員構成(案)
4−5−3 示方書改訂小委員会・部会委員追加について
4−5−4 コンクリートのコールドジョイント問題小委員会・委員交代について
4−6 鋼繊維補強鉄筋コンクリート柱部材の設計指針(案)講習会プログラム
4−7−1 3種委員会新設提案書(コンクリートに関するモデルコード対応委員会)
4−7−2 3種委員会新設提案書(岩盤斜面防護用吹付けコンクリート研究小委員会)
4−7−3 3種委員会新設提案書(水辺のコンクリート構造物研究小委員会)
4−8−1 施工編・書面審査結果
4−8−2 施工編・原案に対する改正案
4−8−3 施工編・外部機関から提出された主な意見の概要とそれらへの対応
4−9 コンクリート標準示方書[施工編]改訂資料
4−10−1 連続繊維補修補強指針(案)【既送付分】
4−10−2 連続繊維補修補強指針(案)に対する意見回答書
4−11 和訳の統一について
4−12 CONSEC '01 First Announcement and Call for Papers
4−13 第4回複合構造の活用に関するシンポジウム講演論文集

1. 委員長挨拶
 現在、コンクリート構造物の耐久性に関連する複数の委員会が、学会の内外で活動している。コンクリート委員会の中にも2つの委員会が活動を行っており、最終的な成果の取りまとめに向けてご尽力いただきたいとの挨拶があった。

2. 前回議事録確認
 資料4-1「平成11年度・第1回コンクリート委員会・第3回常任委員会合同会議」議事録(案)を承認した。

3. 報告事項
(1) 平成12年度出版企画書に対するヒアリング結果
 資料4-2により、河野幹事から、平成12年度のコンクリート委員会関連の出版企画書に対する出版委員会幹事会でのヒアリング結果が報告された。出版委員会幹事会からは、出版物の価格を下げる努力、原稿の完全版下化などの要望があった。なお、コンクリート委員会関連の出版物は黒字であり、特に大きな問題はないことも報告された。また、示方書の仕掛品として、平成12年度に要求通り1200万円が認められた。
(2) 平成12年度予算案の提出
 資料4-3により、二羽幹事長から、平成12年度のコンクリート委員会の事業計画および予算要求調書提出の報告があった。ゼロシーリングのため、予算は昨年同様198万円として、11年度の予算案を踏襲したことが報告され、これを承認した。
(3) 土木学会学術振興基金による助成への推薦・応募依頼
 資料4-4により、表記基金による助成への推薦・応募の依頼が来ていることが報告された。希望者は各自で申し込むこととした。
(4) ISO/CD 1920に対する意見照会【既送付済み】
 本件に対して書面による意見照会が行われたことが報告された。
(5) その他
a. 丸山委員から、以下の通り、台湾地震被害調査の概要報告があった。「9月30日〜10月3日に実施した。調査団は、耐震設計編改訂部会のメンバーを主力として、町田(埼玉大)、丸山(長岡技大)、島(高知工大)、中村(山梨大)、土屋(東大大学院)の5名。オブザーバーとして岡村会長も参加。調査報告は、土木学会の Home Page に掲載済み。吉田賞委員会から現地調査費の補助を受けた。渡航費は自費とした。」
b. 資料4-11により、宮川委員から、ISO/TC98に関連した用語の和訳に関するコメントの要望があった。不適当あるいはおかしいと思われる和訳に関しては、11月末までに宮川委員に連絡することとした。

4. 審議事項
(1) 各種委員会の委員の追加・交代
 資料4-5-1〜5により、各種委員会の委員の交代・追加について審議し、いずれもこれを承認した。
(2) 鋼繊維補強鉄筋コンクリート柱部材の設計指針(案)講習会プログラム
 資料4-6により、2000年の3月28日に行われる表記講習会のプログラムを審議し、これを承認した。
(3) 3種委員会の新設
a. コンクリートに関するモデルコード対応委員会に関しては、資料4-7-1による趣旨説明の後、審議を行った。対象とする範囲を拡大しISO対応も念頭におくのがよい、3種委員会とすることは果たして適当か、より強くサポートする必要性がある、組織的に対応すべき、常置委員会とすべき、等の意見があった。このため、対外的な規準、規格に関連する、外国からの問い合わせ・意見照会に対応する委員会をコンクリート委員会内に設置することとし、幹事会で検討して、次回委員会に委員会新設の提案を行うこととした。
b. 資料4-7-2の岩盤斜面防護用吹付けコンクリート研究小委員会に関しては、設置は承認するが、研究の目的や活動の内容が広範囲にすぎるのではないかとの意見があり、再度これらを見直したものを常任委員会に提出してもらうこととした。
c. 資料4-7-3の水辺のコンクリート構造物研究小委員会については、提案通り、これを承認した。
d. なお、3種委員会の新設については、できるだけ公募の形態としたいとの委員長からの要望があり、その手続きや、スクリーニングのプロセスに関して、次回に幹事会案を提案することとした。
(4) 平成11年版コンクリート標準示方書[施工編]【配布済み】、ならびにライブラリーの刊行について
 施工編の刊行にあたり、河野幹事から、資料4-8-1〜3により、11年版の施工編に対する書面審議の結果、原案の改正案、外部機関への意見照会の結果等が報告された。続いて、委員長より、この施工編を「平成11年制定 コンクリート標準示方書[施工編]」として刊行していくことになるが、7月の常任委員会で、これと平成8年版を「並存」させるとの方針を定めており、両者を区別するため、平成11年版には「〜耐久性照査型〜」という副題を付けることで岡村委員長、小澤主査と合意を得ていることが報告された。常任委員会として、以上の事項を了承し、施工編の刊行を認める最終確認を行った。
 施工編改訂資料(資料4-9)については、11月25日までに意見を学会宛て送付することとした。施工編刊行にあたっての講習会は2000年1月25日に開催される。
(5) 連続繊維補修補強指針(案)
 既に送付されている資料4-10-1により、丸山委員が連続繊維補修補強指針(案)の概要説明を行った。本指針(案)は、曲げ、せん断、靭性の評価に力点を置いたものであるとの説明があった。これに対して、式と記号の説明が整合していない、耐久性をすべて経時変化でカバーできるのか、本指針(案)でカバーできていない部分はどの規定によるのかを明示すること、タイトルが不適当等の意見があった。
 これを含めて、意見は書面(資料4-10-2)にて11月30日までに丸山委員に提出することとした。
(6) その他
a. 資料4-12により、CONSEC '01の論文募集の案内があった。
b. 資料4-13により、第4回複合構造の活用に関するシンポジウムの報告があった。

5. その他
 次回常任委員会は、2000年1月7日(金)15:00〜17:00に土木学会で開催する。なお、当日は、委員会終了後、簡単な新年会を行うこととした。
                               以上