平成13年度 コンクリート委員会 第2回常任委員会 議事録
 
日時:平成13年7月6日(金)17:40〜20:00
場所:ホテルさっぽろ弥生会議室
出席者:魚本委員長、睦好幹事長、宇治、島、中村、井上の各幹事、鮎田、梅原、岡沢、河野、堺、坂井、佐藤、武若、富田、前川、松岡、丸山、山崎、六郷、渡辺の各委員、大即(宮川)、堤(宮本)、吉田(石橋)の各委員代理
配布資料:
2-0 平成13年度コンクリート委員会第2回常任委員会議事次第
2-1 平成13年度コンクリート委員会第1回常任委員会議事録(案)
2-2-1 土木学会認定技術者資格
2-2-2 技術者資格評議会幹事会資料(小澤メモ)
2-3 平成13年度コンクリート委員会会計状況(平成13年7月5日現在)
2-4-1 コンリート委員会第1種委員会コンクリートからの六価クロムなどの溶出に関する現状調査小委員会(仮称)委員構成(案)
2-4-2 電力施設解体コンクリート利用検討小委員会(仮称)委員構成(案)
2-4-3 土木学会コンクリート委員会電気炉酸化スラグ骨材コンクリート研究小委員会委員構成(案)
2-4-4 土木学会コンクリート委員会示方書改訂小委員会耐震設計編改訂作業部会
2-4-5 土木学会コンクリート委員会阪神淡路大震災被害分析小委員会(311)第2期委員名簿
2-5-1 電気化学的防食工法設計施工指針(案)
2-5-2 電気化学的補修工法研究小委員会の活動内容と今後の予定
2-5-3 電気化学的防食工法設計施工指針(案)(第2回常任委員会提出)に対する意見回答書
2-6 コンクリート標準示方書規準編の出版形態について
2-7-1 構造性能照査編案(2001年4月版)の修正(事前配布)
2-7-2 【2001】年版コンクリート標準示方書[構造性能照査編]改訂案(事前配布)
2-8 2001年制定コンクリート標準示方書[耐震性能照査編](案)(事前配布)
回覧資料:
・"ISO/WD Quality Requirement, Production and Conformity of Concrete"
・"DRAFT ISO/CD 15673 (DOC. ISO/TC71/SC.5N.5)"
・Standard Specification for Concrete Structures - 1999 Part2 Construction - Durability Verification Type - (H11施工編英訳版)
・電気化学的防食工法設計施工指針(案)第U編
・電気化学的補修工法研究小委員会からの意見への対応表

議事:
1.委員長挨拶
魚本委員長から挨拶があり、特に今年度は示方書の審議が多くなるが、滞りなく刊行できるようにお願いしたい旨依頼があった。

2.平成13年度第1回常任委員会議事録(案)の確認
 資料2-1の議事録(案)が承認された。

3.報告事項
(1) 土木学会認定技術者資格について
 資料2-2-1および2-2-2により渡辺委員から説明がなされた。技術者資格委員会の中に10名程度の幹事会を置き、コンクリート分野からは渡辺委員が幹事となること、今年の秋に特別上級技術者について公募を行い、今年度中に認定を出す予定であること、コンクリート委員会が関連する分野は3つあり、幹事もしくは委員に常任委員会のメンバーからお願いすることになるかもしれないことが報告され、承認された。なお、委員をお願いする場合は早めに連絡していただきたいという要望が出された。
(2) 314委員会報告
 鈴木委員欠席のため、睦好幹事長より、314委員会(プレキャストコンクリート部材の力学的特性に関する研究小委員会)の報告会が6月21日に開催され、参加者130名で無事終了したこと、継続の予定のないことが報告され、承認された。
(3) コンクリート委員会予算執行状況
 資料2-3により、睦好幹事長から説明があり、今後4半期ごとに各委員会の予算執行状況を常任委員会で報告することにしたこと、当初予算に応じて使用してほしいこと、示方書改訂小委員会についてはもう少しかかる可能性があることが報告され、承認された。また、予算は全額使用する必要はなく、余ってもかまわないということが確認された。なお、どうしても予算が不足する場合は次回の常任委員会までに幹事長に連絡することとなった。
(4) 平成11年版コンクリート標準示方書施工編の英訳について
 睦好幹事長より平成11年版コンクリート標準示方書施工編の英訳が一部完了し、土木学会コンクリート委員会のホームページに掲載予定であることが報告され、承認された。この件について、ISO特別委員会に報告した方がよいのではないかという意見やノルウェーの国際会議でピーアールしてはどうかという意見が出されたが、原則ホームページを見てもらうこととし、河野委員から辻委員にその対応を依頼することとなった。また、これに付随して、コンクリート委員会の英語のホームページへのアクセスが少なく、メンバーの所属する部署のホームページからリンクを貼ってほしいという依頼がなされた。
(5) 第3種委員会について
 睦好幹事長より、第3種委員会の公募により、1件の公募があったことが報告された。提案者は片脇清士氏で、委員会名は「コンクリート塗装に関する研究小委員会」であったが、本研究委員会の内容が前回の常任委員会で認められた丸山委員提案の「コンクリートの表面被覆および表面改質技術研究小委員会」とかなりの部分で重複すると考えられたため、丸山委員と片脇氏で調整していただいた結果、新たな委員会として提案することはせずに、「コンクリートの表面被覆および表面改質技術研究小委員会」に統合する形で進めていくことになったことが報告され、承認された。

4.審議事項
(1) 各種委員会委員構成について
1) コンクリートからの六価クロムなどの溶出に関する現状調査研究委員会
 資料2-4-1により、坂井委員から前回空欄であった委員を補充した旨説明があり、承認された。また、委員として適任者がいれば坂井委員へ連絡することとなった。なお、委員会の正式名称は「微量成分溶出に関する調査研究小委員会」とすることにした。
2) 電力施設解体コンクリート利用検討小委員会
 資料2-4-2により、魚本委員長から委員構成の説明があり、幹事会から大内幹事が参加することも含め承認された。3つのWGができる予定であり、希望者、適任者がいれば河野委員へ連絡することとなった。なお、委員会の正式名称として「仮称」をとり、「電力施設解体コンクリート利用検討小委員会」とすることが承認された。また、魚本委員長より、電力施設だけでなく他のコンクリートからでてきたものをどういう考え方で使用できるかも含めて検討してほしい旨要望が出された。
3) 電気炉酸化スラグ骨材コンクリート研究小委員会
 資料2-4-3により、魚本委員長から委員長を都立大の國府先生にお願いしたこと、幹事会から中村幹事が参加することを含め、委員構成についての説明がなされ、承認された。なお、委員としてさらに推薦すべき人がいれば中村幹事へ連絡することとなった。
4) 示方書改訂小委員会耐震設計編改訂作業部会
 資料2-4-4により、丸山委員より首都高速道路公団の若林氏が益子氏に交代になるとの説明がなされた。魚本委員長より委員を選定するときはできるだけ継続できる人をお願いしたいという要望が出され、若林氏を委員として残し、益子氏を代理出席ということにすることも含め丸山委員に対応をお願いすることとなった。
5) 阪神淡路大震災被害分析小委員会
 資料2-4-5により、梅原委員から委員の交代について説明があり、承認された。
(2) ISOへの対応について
 辻委員欠席のため、睦好幹事長よりISOの草案(資料回覧)の意見照会依頼が届いており、事後承諾になるが、設計に関連するものを前川委員に、施工に関連するものを阪田委員にお願いした旨報告がなされた。その際、ISOについてはもう少しスマートな対応をしてほしい旨要望が出されたことが報告され、幹事会と辻委員で対応を検討していくこととなった。
(3) 電気化学的防食工法設計施工指針(案)について
 資料2-5-1および2-5-2により、大即氏(宮川委員代理)から、指針の名前を「電気化学的防食工法設計施工指針(案)」としたこと、および指針の基本的考え方とその内容に関する説明がなされた。また、同時に「電気化学的防食工法設計施工指針(案)第U編(電気化学的防食工法の設計施工マニュアル編)」および「電気化学的補修工法研究小委員会からの意見への対応」が回覧された。その後の審議で以下のような意見が出された。
・ 本文(条文)にマニュアルを使うということを書くべきではない。
・ 性能照査型を意識するならそれに合致した形式で記述すべきである。要求される性能が挙げられていて、それを照査する指標や制限すべき数値を書くべきである。
・ 全体がマニュアルに見える。
・ 内容が変わるのであれば委託者側に了承を得る必要がある。
 今回配布された資料には修正されていない部分があるとのことであったが、後日各委員に送付する回覧資料と合わせたものに対する意見を回答書(資料2-5-3)により7月25日(水)までに提出することになった。なお、提出先は後日小野寺氏から各委員へ連絡することとなった(小委員会副幹事長牛島氏宛)。

5.コンクリート標準示方書関係審議
(1) 規準編
 資料2-6により、梅原委員から規準編の出版形態についての説明がなされた。その内容は以下のとおりである。
・ 規準編を土木学会規準とJIS等の関連規準の2つに分けて分冊とし、セットで販売する。
・ 改訂は5年毎とし、JISが改訂された場合は学会誌やホームページに改訂の項目を掲示し、その内容については規格協会のホームページを見られるようにする。その対応は規準編改訂作業部会が対応する。
・ 土木学会規準は内容を省略せずほとんど全てを掲載する。
・ 関連規準の中にJISだけでなく、JCIの規準等手に入れるのが困難なものも掲載する。
・ 規格協会やJCIとは上記の形態で出版することについては調整済みである。
 審議の結果、上記の出版形態について承認された。なお、魚本委員長より、性能照査の中で必要となる検査方法を抽出して欲しいという要望が出された。
(2) 構造性能照査編
 資料2-7-1および2-7-2により、前川委員から前回の常任委員会以降各委員から出された意見に対する修正箇所について、特に再審議が必要とされた部分を中心に説明がなされた。その後の審議において、7.4.5の解説部分で、許容ひび割れ幅を超えないことが前提条件であることを明示してほしいという意見、「水セメント比が大きい場合には....」の部分は誤解を与えないように記述を考えてほしいという意見が出され、前川委員が修正の上、各委員にメールで修正版を送ることとなった。また、設計耐用期間の定め方について、一般的な大体の目安を記述できないかという意見が出され、設計資料に記述する方向で考えていただくこととなった。これら以外の修正箇所については承認された。
(3) 耐震性能照査編
 資料2-8により、丸山委員から耐震性能照査編(案)について、この示方書の位置付けおよび各章の内容が簡単に説明された。また、照査例を道路、鉄道、水路、地下構造物について4例添付し、常任委員会で審議していただく予定であることがあわせて報告された。この耐震性能照査編(案)に対する意見を後日送付する回答書により、7月31日(火)までに島幹事へ提出することとなった。
(4) 示方書講習会の日程について
 睦好幹事長および各委員より現時点で決定している示方書講習会について以下の日程が報告され、承認された。
・ 東京(本部主催)1月16、17日(会場仮押さえ済)
・ 大阪(本部主催)3月下旬の2日間(会場、日程調整中)
・ 東北(支部主催)4月(2日間)
・ 九州(支部主催)6月(1日間)
・ 中国(支部主催)3月27、28日
・ 中部(支部主催)2月上旬(1日間)
・ 四国(支部主催)1月末
 なお、各支部とも日程および会場を8月末までに事務局に知らせることとなった。

6.次回常任委員会
 日時:9月11日(火)12:30〜17:00
 場所:東京都内(未定)

以上