平成12年度 コンクリート委員会 第2回常任委員会 議事録
 
日時:平成12年6月23日(金) 17:00〜19:00
場所:宮崎シーガイヤ ヒムカセンター会議室
出席者:魚本委員長、上田、梅原、大内、岡沢、堺、佐藤、鈴木、関、竹田、富田、福手、丸山、宮川、宮本、睦好、山崎、山本、六郷、渡辺の各委員、大津、河野、島、宇治の各幹事、小野寺(事務局)[全25名]
配布資料
2−0  議事次第
2−1  平成12年度コンクリート委員会第1回常任委員会 議事録(案)
2−2  水辺のコンクリート構造物研究(318)小委員会・委員構成
2−3  岩盤斜面防護用吹付けコンクリート研究(319)小委員会・委員構成
2−4  クリープ・収縮研究(320)小委員会・委員構成
2−5  平成12年度土木学会全国大会研究討論会・会誌7月号原稿
2−6  示方書改訂小委員会・耐震設計編改訂作業部会 委員構成
2−7  示方書改訂小委員会・設計編改訂作業部会 委員構成
2−8  示方書改訂小委員会・規準編改訂作業部会 委員構成
2−9  203英文コンクリートライブラリー編集小委員会関連資料
2−10 コンクリート委員会311小委員会継続の提案書
2−11 コンクリート委員会関連の規準類における参考文献の取り扱いについて
2−12−1 示方書改訂小委員会における意見と回答
2−12−2 [維持管理編]に対する主な意見と回答
2−12−3 コンクリート標準示方書[維持管理編]
2−12−4 同上(第2回常任委員会提出)に対する意見回答書
2−13 トンネルコンクリート施工指針(案)「第1部〜第3部」に関する新旧対応表
2−14 「コンクリート構造物におけるコールドジョイント問題と対策」に対する意見への対応
2−15 トンネルコンクリート施工指針およびコンクリート構造物のコールドジョイント問題と対策に関する講習会開催のご案内
2−16 第44回日本学術会議材料研究連合講演会開催案内
2−17 ICCMC/IBST 2001 International Conference on Advanced Technologies in Design, Construction and Maintenance of Concrete Structures
回覧資料:平成11年度科学技術振興調整費「社会経済基盤施設の安定性向上と長寿命化のための性能評価システムと設計・計画法に関する調査」報告書(案)

(司会:河野幹事)
1.委員長挨拶 魚本委員長の挨拶があった。
2.前回議事録の確認
資料2−1の議事録(案)が承認された。
3.報告事項
(1)資料2−2、2−3、2−4により、3種委員会の構成委員が報告された。意見があれば、各小委員会の幹事長に連絡することとした。
(2)資料2−5により、年次学術講演会・研究討論会(9/23(土))の座長、パネリストの確認を行った。なお、トンネル工学委員会主催の研究討論会「山岳トンネル覆工の維持管理を考える(9/21(木))」には宮川委員が参加することとした。
(3)科学技術庁振興調整費FS課題が平成11年度で終了したとの報告があり、報告書(案)を回覧した。
(4)「再生コンクリートに関する標準情報(TR)」原案についての検討依頼(期限:7/4)に対し、梅原委員が対応することとした。
(5)その他
(a)宮川委員より、腐食・防食委員会(305委員会)に金沢大学・久保先生が参加すること、12/5(火)に技術シリーズを用いて講習会(於:野口英世会館)を開催することが報告された。
(b)佐藤委員より、時間依存性委員会(313委員会)の報告会を9/12(火)に野口英世会館に於いて開催するとの報告があった。

4.審議事項
(1)資料2−6、2−7、2−8の委員の交代、担当幹事の交代が提案され、承認された。
(2)資料2−9により、関委員から、委員追加の提案、電子ジャーナル化ならびに国際ジャーナル化についての状況報告が行われた。野田委員の追加が承認された。コンクリートライブラリーをCD-ROMにした場合の費用について、見積り結果が報告された。電子ジャーナル化した場合、版権が印刷物より難しいとの意見が出された。小委員会としては、学会全体の取り組みを考慮しながら検討していきたいとの説明があり、承認された。国際ジャーナル化については、資料中の「土木学会英文論文集のInternational Journal化を目指して」で学会としての意思は述べられている。情報化委員会からは検討依頼があるが(ただし、期限なし)、出版委員会では議論していないとの説明があり、意見があれば関委員まで連絡することとした。
(3)資料2−10により、阪神淡路大震災被害分析小委員会(311委員会)の2年間継続が提案され、承認された。
(4)資料2−11により、河野幹事から幹事会案が説明された。性能照査型であれば基本的に参考文献、引用文献は不要であること、規準編の試験方法としては始めにJISやASTMが引用されていること、規準編の解説は削除する方針で作業を進めていること、等の意見、報告がなされた。審議の結果、提案されている「4.今後の対応」のそれぞれに、「原則として」を付けることで了承された。したがって、示方書では参考資料は示さず、改訂の根拠となるデータは改訂資料となるコンクリートライブラリーで示すことになる。
(5)その他
魚本委員長から、東工大・坂井先生より酸による劣化の評価法に関する問題点の検討を第3種委員会として進めたい旨の相談を受けたとの報告があった(委員長候補:東工大・坂井先生、幹事長候補:新潟大・久田先生)。次回の常任委員会に資料を提出してもらい審議することとした。

5.指針等審議
(1)資料2−12−1〜資料2−12−4により、宮川委員から維持管理編の修正要旨の説明があった。9月末までに維持管理編のコンクリートライブラリーを作成し、11月以降に講習会を開催する。なお、ISOと必ずしも対応していないが、当初から部会外からの意見も参考にしながら進め、現在の形となったこと、示方書改訂小委員会において「維持管理編」の現行のスタイルが認められていることが補足説明された。
(2)魚本委員長から、示方書の形式については、維持管理編を含めて各編の足並みを揃える必要があるとの指摘があり、以下の、各編における現況報告があった。
(a)耐震設計編は、同様の形で、第1部:条文・解説、第2部:試設計例とする。
(b)舗装編は、サービス性能、ライフサイクル設計を検討し(第1部)、また前回、着手しなかった「施工」が第2部に対応する。
(c)ダム編は、性能規定編(7ページ程度)とマニュアル編(従来のものをベースに性能を前面に出す)の2部で構成する。
(d)設計編は、通常の活動として進めている。
(e)施工編は、耐久性、施工、特殊コンクリートの3つで進める。ひび割れに関する安全係数他、設計編との調整が必要になる。
以上のように、舗装編、ダム編は、維持管理編と同様に第2部に標準を示す形である。なお、これらを踏まえ、「示方書」と「標準」に分け、「標準」で具体的な記述をするのが良いとの意見が出された。本件については、今後、継続して審議する。
(3)維持管理編の参考文献は単行本が多く、適当ではないとの意見が出されたが、そのような点も含めて、維持管理編に対する意見を、資料2−12−4により宮川委員へ7/7 (金)までに回答することとした。
(4)宮川委員から、ひび割れ注入材・充てん材試験方法について基本的に承認されたことが報告され、最終的な内容について次回の常任委員会で説明することとした。
(5)資料2−13により、梅原委員から、指針(案)の修正点について説明があった。なお、常任委員からの意見はすべて参考意見であったので、今後、内容を再検討して原稿を作成する。
(6)資料2−14により、山本委員から、報告書(案)の修正点について説明があった。審議の結果、小委員会の方針で進めることとした。
(7)資料2−15により、講習会に関する7月号掲載の会告が説明された。3会場の合計700名分と年次大会時使用分、支部主催講習会を考え、1000部印刷する。
(8)その他
講習会の開催に関して、本部主催、支部主催の在り方について討議した。コンクリート委員会が独自で行う(すなわち委託でない)小委員会の活動成果については、支部の活性化の面からも、本部主催のものと同じ講習会を支部主催で開催しても構わないとの委員長の見解が述べられた。なお、常任委員が各講習会の情報を速やかに支部に回すとともに、本部と支部の連絡を密にしながら進めて欲しいとの要望が出された。

6.その他
(1)コンクリート委員会の活動紹介をNewsletterに載せるため、草稿を大津幹事が作成し、魚本委員長の確認の後、原稿を睦好委員に提出することとした(締切り:7/21)。
(2)ISO対応特別委員会より規格・規準類の英訳化の希望調査がきているとの説明があり、希望する場合には幹事団へ連絡することとした。
(3)資料2−16の紹介が梅原委員よりなされた。
(4)資料2−17の紹介が上田委員よりなされた。
(5)次回の常任委員会は、平成12年9月20日(水)15:00〜17:00(於:仙台市内)とする。なお、12:00〜14:30に3種委員会連絡会、17:00〜懇親会、が予定されている。

以上