2.2 テーマ選定の考え方

 昨今の土木界を取り巻く状況を見ると、学会として、社会ニーズの変化に的確に対応しているとは言い難く、社会、メディアが求める形式、方法による情報の提供が不足していると言わざるを得ない。対社会のみではなく、社会に伝えるべきは伝えたいとの思いを持っていると思われる学会員に対しても、学会は必要な情報・ツールなどを効果的に提供できていないように思われる。

 このような、土木界をとりまく社会の状況に鑑みると、社会から土木へ求められる情報を的確に受信し、また社会へ発信していくことが重要であることは言うまでもない。このような課題を解決し、将来にわたって継続的に役立つ具体的方策としては、インターネットを活用した情報受発信システムの構築・継続・発展が有効と考えられる。

 なお、特定の争点(例えば特定事業の是非など)について、価値観が多様化している現在、学会として統一的判断を示すことは困難であり、また、本来、判断は国民1人1人がその責任において下すべきものである。現状は、国民が的確に判断するだけの材料も提供していないと考えられることから、まず、必要なことはそれら判断材料のための必要な質問・回答、意見交換などの「場」を学会として提供することが急務であると思われる。

これらのことから、当該活動において実現したい内容を下記のように定めた。

 @社会とタイムリーに情報の受発信をしていくための仕組み作り

 A Webを活用したツールの整備


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