2007年度(第43回)水工学に関する夏期研修会開催について

Aコース 河川・水文  行事コード:6029

Bコース 海岸・港湾  行事コード:6030


1. 主 催: 土木学会(担当:水工学委員会,海岸工学委員会)

2. 共 催: 土木学会西部支部

3. 期 日: 2007年8月28日(火)〜29日(水)の2日間 (A,Bコース並行開催)

4. 場 所: 九州大学筑紫キャンパス 総合研究棟 筑紫ホール および 共通管理棟大会議室(福岡県春日市春日公園6−1)

5. 定 員: Aコース 150名,Bコース 150名

6. 受講料: 1コースにつき1名

7. 申込方法: 下記のいずれかの方法でお申込下さい

8. 申込に関するお願い:

9. 申込締切日: 2007年8月14日(火)【必着】

10. 講義集の販売について:

11. 問 合 先: 土木学会研究事業課・岩西 伸介(TEL:03-3355-3559)


《 講義題目・講師 》

Aコース(河川・水文)〔行事コードNo.6029〕 ≪ 総合テーマ: 近年の水害と復旧 ≫

 近年大規模な水害が頻発しています.特に九州においては,2005年宮崎水害に続き,2006年には鹿児島県を中心に大規模な水害が発生しました.宮崎では水害後,水害に強い街づくりについて検討が進められ,2006年8月には「水害に強い地域づくりのありかたについて」提言がなされ,きわめて先進的で実践的な取り組みが実施されています.一方,昨年大規模な水害となった川内川では,災害復旧にあたり輪中堤方式を取り入れるなど,多様な災害復旧方式が採られ,新しい時代に対応した河川整備が始まろうとしています.しかしながら,多様な治水方式に対する経験が乏しい,河道浚渫してもすぐに川幅が縮小する,景勝地での災害復旧のあり方や合意形成手法が確立していないなど復旧に関しての課題が多いのも現状です. 今年のテーマは近年の水害の特徴を吟味するとともに,取り上げられることが少ないが重要なテーマである「水害後」に着目し,「近年の水害と復旧」というテーマについて最新の知見や技術について紹介して頂くよう,下記の講師の方々にお願いしています.
(講演題目は仮題,講演順も未定ですので,今後変更されることがあります.)

1.災害に対して無防備となる日本の都市と地域−明日への投資を怠るなかれ−
九州大学 小松利光
2.宮崎における総合的な防災システム宮崎大学 杉尾哲
3.川内川水害と災害復旧九州地方整備局 光成政和
4.佐賀の伝統的治水技術佐賀大学 大串浩一郎
5.水害危機管理システム熊本大学 大本照憲
6.川幅縮小のメカニズムと復旧国土技術政策総合研究所 藤田光一
7.災害復旧と環境の保全九州大学 島谷幸宏
8.捨石河川構造物の水理特性神戸大学 道奥康治

Bコース(海岸・港湾)〔行事コードNo.6030〕 ≪ 総合テーマ: 海岸工学における数値計算とモデリング ≫

 20世紀後半のコンピュータの出現は科学技術の有様を大きく変容させました.海岸工学の分野でも例外ではなく,これまでにも多くの数値計算モデルが開発・改良され,調査・研究のみならず計画・設計などの実務においてもそれらの有効利用が積極的に進められて来ました.特に最近ではパソコンの大容量化・高速化に伴い,かつては不可能であった高解像で高精度な数値計算が比較的容易に実施できるようになりました.沿岸域の防災・環境・利用あるいは沿岸域の諸施設の計画・設計・施工・管理・運営等のあらゆる段階において必要な気象・海象・地象に関する情報が,机上で容易に計算でき,それらの情報を様々な形で有効利用できる日は近いと思われます.そこで本研修会では,海岸工学における数値計算とモデリングをテーマに,最近の数値計算の技術や有用な知見をご紹介して頂くよう,下記の講師の方々にお願いしております.
(講演題目は仮題,講演順も未定ですので,今後変更されることがあります.)

1.局地気象モデルの水工学分野への応用神戸大学 大澤輝夫
2.海洋循環モデルとデータ同化九州大学 広瀬直毅
3.エスチャリーの流れのシミュレーション九州大学 矢野真一郎
4.海浜変形機構に即した沿岸域外力場のモデリング東京大学 田島芳満
5.オイラー表記に基づく自由表面流体解析モデル名古屋大学 川崎浩司
6.粒子法による数値造波水槽の構築京都大学 後藤仁志
7.ブシネスクモデルによる波浪変形計算港湾空港技術研究所 平山克也
8.波浪・地盤・構造物の相互作用に関する数値シミュレーション港湾空港技術研究所 鈴木高二郎

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