序文 (本間 仁,昭和40年11月)

昭和32年に第4回の海岸工学講演会が名古屋市で開かれたが,その後今日まで
8年間に当地域では,伊勢湾沿岸一帯の海岸堤防,河川水門,高潮防波堤など
の多くの海岸工事が行なわれて,その面目が一新された.その間にわが国の
海岸工学も着実な歩みを続けて来た.今日再び名古屋市において第12回の講
演会を開くに至ったことは誠に時宜を得たものであると思う.

明年は東京で第10回海岸工学国際会議が開かれることになっている.この会
議にはわが国からもできるだけ多くの技術者,科学者がこれに参加し,海外
からの参加者との討議と交歓の場として利用されることをお願いし度い.会
議がこのように利用されることは,われわれが国際会議を計画した主要な目
的のひとつである.

なお,今回名古屋市において講演会を開催するに当っては,愛知県土木部,
士木学会中部支部,その他地元の関係諸機関の方々に多大のご援助をいただ
いた.この機会に厚く感謝の意を表し度い.また,講演会の編集,印刷につ
いては,海岸工学委員会論文編集小委員会およぴ土木学会編集部の方々のお
骨析りをいただいた.ここに合わせて感謝する次第である.

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