平成16年度海岸工学委員会（第1回委員会）議事録（案）

平成16年度海岸工学委員会（第1回委員会）議事録

日時：	平成１６年６月２４日 14:00～17:00
場所：	土木学会２階講堂
出席者：	水口委員長，灘岡幹事長石田，猪股，伊福，大山，影山，勝井，窪内，黒木，後藤，五明，島田，鈴木，須野原，武若，田中，丹治，中山，半沢，藤原（広），細見（代理，横山）　各委員青木，泉宮，磯部，今村，岡安，榊山，柴山（代理，佐々木），清水，高橋，福濱，間瀬，松見，安田（代理，小林），矢持（代理，重松）各委員兼幹事

議事

新任委員の紹介
- 猪俣委員（国土交通省），矢持委員兼幹事（大阪市立大学）が紹介された．
前回議事録確認
- 前回議事録（資料1-1）が承認された．
報告事項（灘岡幹事長）
- 資料2-1 の (2004) 該当事項および資料2-2（第50回海岸工学講演会報告）に基づいて報告があった．CEJ 購読拡大の件は未購読の機関（特にこれまで未開拓であった民間分野）に重点的にお願いし，拡販に努める．
第51回海岸工学講演会応募論文審査結果報告（灘岡幹事長）
- 資料3 に基づいて報告があった．アブストラクト審査の結果，18点以上を採択候補とし，さらに17点の中から約半数を採択候補として加え，合計290編について，二次審査（全文審査）のための原稿の作成を依頼した．
第51回海岸工学講演会準備状況報告（青木委員）
- 資料4-1（会場情報），4-2（見学会）に基づいて報告があった．宿泊については申し込みを早期にする必要があるので，7月下旬の初校校正依頼の発送時には，宿泊申し込みのフォーマットを準備し，同封する対応を準備している．宿泊施設にはシングルルームが少ないので，グループでの申し込みをお願いしたい．また，食事付きの申し込みが標準となっている．近畿日本ツーリストがカンファレンスレイトでの対応をする予定している．見学会は，資料に記載の2コースを予定している．
第52回，第53回海岸工学講演会準備状況報告
- 第52回（青森）については，資料5-1 に基づいて，今村委員より報告があった．資料では，開催日が「9日-12日」となっているが，「9日-11日」に訂正する．第53回（徳島）については資料5-2 が示された．
CEJについて（喜岡小委員長欠席のため灘岡幹事長から報告）
- 資料6-1，6-2 に基づいて報告があった．CEJ Award について，資料6-2 に記載の委員会原案が示され，承認された．2002年時点のインパクトファクターは，0.576であり，近年掲載論文数の増加が進んでいることから更に上昇していると推定できる．ISI Expanded から ISI そのものへの格上げを申請する予定．
- CEJ 購読拡大の件は，柴山委員を中心に今年3月末にタスクフォースが設立された．未購読の機関（特にこれまで未開拓の民間分野）に重点的にお願いし，拡販に努める．なお，申し込みの容易さに配慮して和文のフォーム（資料6-3）が準備された．Webにも掲載の予定．
研究小委員会等の活動について
(1) 対外連携小委員会（青木委員）
- 資料7-1 に基づいて議事録および学会調査研究部門重点研究課題採択の報告があった．
(2) 広報小委員会（岡安委員）
- Web ページ充実のために研究小委員会のコンテンツの提供をお願いしたい．
(3) 津波被害推定ならびに軽減技術研究小委員会（今村委員）
- 資料7-3 に基づいて活動報告があった．
第40回および第41回水工学に関する夏期研修会について

(1) 第40回水工学に関する夏期研修会
- 山下委員欠席のため灘岡幹事長から報告があった．B コースは本日時点で約20名の申し込みに留まっている（例年なら90名程度）．本年はアナウンスが遅れたため，参加者の出足が鈍っているものと思われる．各委員に対して，関係機関でのプロモーションが依頼された．
(2) 第41回水工学に関する夏期研修会（担当：伊福委員）
- 松山開催，8月第1週を予定，会場は大学を予定．
業界案内（清水委員）
- 資料9 に基づいて報告があった．広告収入の減少傾向に歯止めをかける努力を続けており，各社，各機関で事情を理解した担当者に依頼を送付する体制を整えている．CEJ 購読拡大にも努力している．
その他
(1) 第8回海岸シンポジウムの開催について（影山委員）
- 資料10 に基づいて報告があった．
(2) 第2回途上国の海岸環境問題に関する横浜シンポジウムの開催
- 柴山委員（代理：佐々木氏）より当日配布資料に基づいて報告があった．
(3) 委員会活動実績調査について（水口委員長）
- 研究委員会に対して実施されている活動実績調査について説明があった．
- 調査書が資料として配付された．行事参加者数が少なく見積もられていること，会計処理上の問題で海岸工学論文集に赤字が発生している形になっていることなどが指摘された．調査書の記載内容については，委員長・幹事長・事務局で再度確認する．なお，委員会の現在の評価は A- 程度のランクで，問題はない．
海岸工学論文集の出版形態について
- 海岸工学論文集の赤字（10. の項目3：委員会活動実績調査に関する配布資料参照）に関して，出版委員会から赤字解消の具体策を提示して欲しい旨の申し入れがあったことについて，経緯に関する説明が水口委員長からなされた．
- 海岸工学論文集は土木学会の出版物であるので出版委員会に管理費約450万円を支払っているが，最近は売り上げ数の伸び悩み，業界案内の減少等で，約350万円程度の赤字を計上している．出版委員会からは，1) 行事に移行して委員会発行とする，2) 印刷物の質を下げる（オフセット化），3) 本の単価を上げるなどの方法で，赤字を解消するように求められている．赤字縮減の方法には，4) 著者負担金の増額もあるが，何れにせよ土木学会の出版物であることにこだわるか否かが一つの問題である．
- 委員会の行事としての出版（講習会テキストのような位置付け）とする方法だと，管理費が不要になり，別に発生する経費を差し引いても，赤字は解消できる可能性はある．行事としての出版とした場合，1) 背表紙の出版元の表示が，土木学会から土木学会海岸工学委員会に変わる．2) 行事テキストはバックナンバーの管理を行わないことになる（これについては，一定の冊数を出版委員会に購入してもらい，在庫管理に準じた扱いをしてもらうことが可能なので，事実上問題はない）．
- 年間約1000万円を印刷業者に支払っている現状に問題がないとは考えておらず，幹事長を中心に電子化等も含めて，質を落とさずに価格を下げる方策の検討は，今回の申し入れ以前から進めていた．この検討はさらに継続する必要がある．
- 以上のような事実をふまえて，議論が行われ，「査読の制度が整っていれば，論文集のステータスは確保できるので，土木学会の出版物であることに強くこだわる必要はないのではないか」と言う意見が大勢であった．調査研究部門で行事として発行されている論文集の見直し作業が進められていることもあり，もう少し様子を見ることも含めて出版委員会との交渉を委員長・幹事長に一任することが決定された．

（記録：後藤仁志）