平成13年度海岸工学委員会第１回幹事会議事録

議事

1. 前回議事録の確認（資料No.1-1，資料No.1-2，資料No.1-3）
   • 磯部幹事長より
     • 平成12年度海岸工学委員会第2回幹事会議事録（H13.4.20開催）
     • 平成12年度海岸工学委員会第3回幹事会議事録（H13.5.31開催）
     • 平成13年度海岸工学委員会（第1回）議事録（H13.6.22開催）
     の説明があり、それぞれ承認および確認した。
2. 報告事項（資料No.2）
   • 磯部幹事長より第48回海岸工学論文集応募論文の第２次審査の結果、２編を不採択（アブストラクトでの主要な結論が本文に反映されていない）とし、最終的な採択論文数は、294編となった旨の報告があった。

3. 海岸工学論文集（第48巻）についての報告・審議（資料No.3）
   • 資料に基づき、本論文集の定価の設定について、磯部幹事長より詳細な説明があり、結論として、今年度については、過去２年間と同額の13,300円で販売することで承認された。
   • 上記説明の中で、業界案内が昨年の97件から87件と10件減少したこと。著者負担金の5,000円/頁（25,000円/編）及び定価を変えずに、規定の管理費を差し引き、講演会行事費として、約2,500千円が捻出できる旨の説明があった。
   • また、次回以降の論文集の取り扱いについて意見交換が行われ、最終的に著者負担金を1,000円/頁、増額する案を委員会に諮ることとなった。主要な議論経過は以下の通り。
   • 論文集の体裁は当面下げない方向で、印刷経費の削減ができないか。例えば、ワープロの数式ソフトの統一を図り、本印刷にそのまま使えないか。これに対しては、印刷会社の専用電子写植と一般のソフトとは互換性が無いため、現状では無理との結論であったが、今後、印刷会社とも検討していく。
   • 本来、情報はもらう側が負担するのが原則であり、著者負担金を増やす方向で考えるべきものではないが、論文集に掲載されることで、著者自身にもメリットがあること、また、現行の著者負担金額が高すぎるといった意見も寄せられていないこと、さらに、ここ１０年以上、据え置かれていることなどを勘案すると、若干の金額引き上げに対する理解は得られるのではないか。
   • 業界案内への掲載協力について、引き続き努力する余地はある。
   • 2003年の50回大会を控え、関連行事を充実させていく上からも、事業費（原資）を増やすべき。
   • オフセット印刷など、印刷形態そのものを考える時期にきているのではないか。

4. 第48回海岸工学講演会について（資料No.4）
   • 浅野委員に代わって、磯部幹事長から資料に基づき、準備状況の説明があった。
   • 青木委員から、前日シンポとして、「沿岸生態系の機能評価と評価指標」をテーマに開催するので、多数の参加をお願いしたい。
   • 懇親会時の式次第の中で、閉会の挨拶を次期開催地（北海道）側から人選願いたい旨の浅野委員からの伝言があり、後日、山下委員から報告することになった。
   • 懇親会では学生会費を設けているので、多数の学生の参加も望みたい。
   • 発表者の欠席時には共著者が登壇するよう司会、事務局側で事前確認等に留意する。

5. 海岸工学論文集（第49回）と第49回海岸工学講演会について（資料No.5-1、5-2）
   • 第49回の論文募集については、基本的に今年度（第48回）と同様に、オンライン登録との併用方式を採用したい旨の提案が磯部幹事長よりあり、了承された。
   • 第49回海岸工学講演会（釧路市）の準備状況について、山下委員より事業の概算見積もりを含めた報告があった。

6. 第50回海岸工学講演会について（資料No.6）
   • 灘岡委員に代わって、磯部幹事長より資料説明があった。
   • また、別途、河田委員長より、記念活動の一環として、昨年、改訂出版された「海岸施設設計便覧（2000年度）」の英訳版を出版することについての提案がなされた。
   • 資料の開催計画案は、2003年の第50回講演会を記念大会と位置づけて、例年の３日間開催から４日間とし、初日の午前に国内外からの招待講演、最終日の午後に記念シンポジウムを行うという内容。本資料及び河田委員長の提案をベースに意見交換が行われ、幹事会として以下のような対応方針をとることとなった。
   • 第50回講演会を記念大会と位置づけ、関連行事を特別に付加していくことについては幹事会の総意として取り進めることとし、次期委員会において、具体的内容と枠組みを詰めた上（活動できる形）で提案する。
   • 海岸施設設計便覧の英訳版発刊と講演会の記念事業の大きく２本立てで取り進める。推進体制については、灘岡委員を中心に、各幹事の希望を勘案しつつ、幹事全員が何らかの役割を持って参画する。各委員から出された個別意見は以下の通り。
   • 記念事業については、同じ2003年の9月に開催予定のAPACとの棲み分けを考えてはどうか。
   • 過去日本での留学経験者を招待して意見を聞く。（APACでの１セッションに入れるのもいいのでは）
   • 過去の貴重な資料の所在等を取りまとめたデータベースを構築してはどうか。（堀川先生の堀川文庫などをベースにできるのでは）
   • 歴代の海岸工学委員長から想いを語ってもらう企画はどうか。
   • 学生が参加しやすい形がよい。（海岸工学を５分野ぐらいに分けて、今後の目指すべき方向が学べるような基調講演など）
   • 今後50年、100年後に今を振り返ったときに、それまでの歩みが分かるように、これまでの50年分の海岸工学の歩みを取りまとめる。 ・準備期間が２年ほどあるのであれば、この先の活動や検討結果を発表できる場を設定するのも一考。
   • コンクリート工学や水産、防災関連、NPOなど対外の方々を交えたシンポや話を聞く場を設けてはどうか。
   • 海岸工学を目で教える数値計算のビジュアル集を編纂してはどうか。
   • 神戸市から土木学会に委託されている20世紀土木博物館構想に関連して、海岸工学分野で屋外展示に応えられるものなど、歴史をどう繋いでいくかを考えてほしい。
   • 記念シンポ、講演等に振り向ける日程として１日間では短すぎるのでは。
   • NHKフォーラムなどで広く公開することを考えるべきでは。（これには多額の経費がかかるとの意見も）

7. Coastal　Engineering　Journal　について（資料No.7）
   • 喜岡委員の代理で青木委員から資料に基づき説明があった。

8. 研究小委員会について（資料No.8-1）
   • 海岸保全中長期展望検討小委員会の活動について、佐藤委員から資料に基づき、海岸工学講演会後の11月17日（土）14:00〜17:00に、静岡・清水海岸の今後をテーマとした公開シンポジウム「よみがえれ砂浜−砂浜再生のための方策−」を企画・開催する旨の説明があった。
   • 国際ネットワークWGの活動として、喜岡委員に代わって磯部幹事長から説明があり、APAC2003の会場が予約開始時期の都合で、東京ビッグサイトから幕張メッセに変更する旨の連絡があり、了承された。

9. 第39回水工学に関する夏期研修会（関西地区）Ｂコース企画について（資料No.9）
   • 間瀬委員から資料説明があり、パルウプラザ京都を会場に2002年9月第1週の開催を前提に準備を進めている旨の報告があった。
   • 研修会のテーマは今後詰めていく。

10. 海岸工学講演会第50回記念活動計画について
    • 本件については、議題６．で一緒に議論された。

11. 海岸工学講演会論文集について（資料No.10）
    • 安田委員より資料に基づき説明があり、海講論文の体裁について、同編集小委員会の大多数の意見として、論文に日本語のアブストラクトを加えるべきとの提案があり、幹事会の結論として、以下の提案を本委員会に上げることとなった。
      • 次回以降の海講論文に200字〜400字程度のアブストラクトを加える。
      • アブストラクトの体裁について、挿入場所や著者名の字体等の所要スペース等を含めて、本委員会までに最良案を編集小委員会の方で再検討する。

12. その他
    • ASCE　Coastal Engineering Research Council　について、事務局取りまとめ資料と日本側代表の合田顧問のMeeting報告資料が磯部幹事長より配布、説明があった。

以上

（文責：梅沢信敏）