第3回ジョイント・シンポジウム
「有明海の環境・漁業を考える」


主催: 日本水産学会
日本海洋学会海洋環境問題委員会
土木学会海岸工学委員会
日本水産工学会物質循環研究会
共催: 土木学会地球環境委員会

日時: 平成13年5月26日(土)9:30〜17:30
場所: 東京水産大学 講義棟 大講義室
(JR線・京浜急行線品川駅東口(港南口)から約600メートル.
モノレール天王洲アイル駅から「ふれあい橋」を渡り裏門まで約300メートル.
地図情報はこちら.)

開催趣旨

近年の大規模な沿岸開発は,環境や生態系の改変をもたらし,各地で大きな論議を呼んでいる.近隣の関連分野の研究者は多かれ少なかれそれらに関っており何らかの形で情報を発信してきたが,多くの場合開発の流れのなかでは無力であったし,また過去の研究は忘れ去られてきた.沿岸環境を共通のフィールドとする土木学会/海洋学会/水産学会/水産工学会は沿岸環境関連学会連絡協議会を設立し,意見を交換し情報を集積するとともに,沿岸環境をより多角的に捉えて評価し,共同調査・研究等を通じて保全や修復の方策を社会に提言していきたいと考え,ジョイント・シンポジウムを開いてきた.今回は緊急課題である有明海問題に焦点を当て,過去の経緯について学び,また環境修復の道を探る.上記4学会以外にも,より多くの関連学会の参加を希望しており,活発な議論を通じて環境問題に対して「学」が果たす役割を明らかにしていきたい.

プログラム

<午前>

1.「はじめに」  9:30〜9:50 (東京水産大学・石丸 隆)

2.「有明海の変遷と現状」  9:50〜12:25 (座長:東京大学・日野明徳)

「物理環境特性について」(熊本大学・滝川 清)(講演25分+討議10分)
「底生生物相の変化」(九州ルーテル学院大学・菊池泰二)(講演25分+討議10分)
「赤潮発生の状況」(瀬戸内海区水産研究所・板倉 茂)(講演25分+討議10分)
「漁業−アサリ」(熊本県立大学・堤 裕昭)(講演20分+討議5分)
「漁業−ノリ」(長崎大学・藤田雄二)(講演20分+討議5分)

― 昼食 12:25〜13:30 ―

<午後>

3.「有明海の再生に向けて」 13:30〜14:50 (座長:東京工業大学・灘岡和夫)

「有明海の調査と評価の現状」(東京大学・磯部雅彦)(講演30分+討議10分)
「生態系の再生
−物質循環からのアプローチ−」
(広島大学・松田 治) (講演30分+討議10分)

― 休憩 15分 ―

4.「総合討論−これからの課題と展望」 15:05〜17:30

司会:産業技術総合研究所・石川公敏
東京大学・清野聡子
コメンテーター:長崎大学・中田英昭
中央水産研究所・佐々木克之
東京大学・古谷 研

[懇親会 (18:00〜 於:東京水産大学・大学会館2階(生協食堂の上)]

参加申し込み

参加はご自由ですが,参加者概数の把握のため,できるだけ5月18日までに,下記までメールにて参加希望(弁当・懇親会の希望も含めて)をご連絡下さい.

メール連絡先:tukamoto@wv.mei.titech.ac.jp
(東京工業大学情報環境学専攻灘岡研究室秘書 塚本栄子)

なお,参加希望が会場定員250名を超えた場合は、参加申し込みを締め切らせて頂く場合がございますので、あらかじめご了承ください。

参加費など

参加費:2,000円 (当日会場で配布いたします予稿集の費用を含みます.)
弁当代:1,000円 (当日は大学生協食堂が閉店のため、希望者には弁当を予約販売いたします.)
懇親会費:3,000円(シンポジウム終了後,東京水産大学生協食堂にて開催します.飲み物の持込みは自由ですので歓迎します.)

参加費および弁当代・懇親会費(希望者のみ)は,当日会場でお支払いください.

以 上