「建設分野のIT化における著作権問題に関する
法律セミナー」開催の報告

2005年02月24日(木)
会場:土木学会 土木会館講堂


 「建設分野のIT化における著作権問題に関する法律セミナー」が、平成17年02月24日(金)土木会館講堂で約100名の参加者を得て開催された。

 講師には大谷郁夫弁護士(東京弁護士会所属)をお招きし、下記の項目に沿ったかたちで著作権の内容に関する貴重なご講演(これまでにあった著作権問題に関する判例の説明をふまえ)をいただいた。

  ・著作権の概要について
  ・著作物の意味について
  ・図面や構造物の著作物性について
  ・著作権の権利について
  ・著作者の権利の契約による変更について

 講演後の質疑応答では会場から活発に質問もあり、非常に充実した内容となった。特に建設業界でのCALS/ECに関連する図面の原本性の確保(同一性保持権)について、あるいは著作権譲渡についての内容等、電子情報のサイクルの中で著作権とはどのように取り扱われる(べき)ものなのかという具体的な質問も挙げられ、会場の著作権に対する関心の高さが感じられた。

 現在未定であるが、大谷郁夫弁護士より「もう少し建設業界の業務体系の中で考慮すべき著作権問題の内容を整理して、講演の場をいただければと思います。」といった旨のお言葉をいただき、次回の同セミナー開催を期待することとなった。

  ◎当日の資料はこちら → 図面や構造物と著作権

       大谷郁夫弁護士        会場風景
         大谷郁夫弁護士             会場風景

(写真提供:建通新聞社)


(情報利用技術委員会)

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