1.はじめに


 土木学会の東日本大震災フォローアップ委員会である地域防災計画特定テーマ委員会(委員長:目黒公郎 東京大学生産技術研究所教授)では、東日本大震災とその後の復旧・復興過程での反省と教訓、課題などを整理し、それらを踏まえた現行の地域防災計画の問題点や課題の整理・分析を行って、地域防災計画のあるべき姿について検討を重ねてきました。

 その成果として、発災前の「被害抑止」から発災後の「復興」までの7ステージに分類した総合的なマネジメントシステムの体系を明らかにするとともに、それら方策の実行の主体として「公助」・「共助」・「自助」それぞれの立場で、上記7つの方策の内容を分類する「減災対策マトリクス」として表すことを提案しました。

 本ホームページでは、地方公共団体の関係職員が地域の特性に応じて減災対策事業を具体的に定める際の参考にするために、利活用の便を考えて典型的な対策や施策の事業例を掲載した「減災対策マトリクス」を紹介するものです。 本マトリクスが、自然災害に対する「減災」の実現に向けて、関係諸機関に有効に活用されることを願い、ここに公開します。

 なお、当委員会の活動の成果概要につきましては、こちらをご覧下さい。



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