関東の土木遺産 関東の土木遺産
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埼玉県庄和町
ごかもんぴ
五ヶ門樋
平成13年度認定(2001年)
五ヶ門樋
所在: 埼玉県庄和町
竣工年: 明治25年
構造形式等: 煉瓦造(イギリス積み)
授賞理由:
(1) 北関東の煉瓦樋門群を代表する樋門(水門の一種)
(2) 現存する煉瓦造樋門としては、県内で2番目に古い
(3) 天端にデンティルがあるなど装飾性に富む
管理者: 庄和町
 埼玉県には、煉瓦の樋門が多い。樋門(ひもん)というのは水利施設のひとつで、外観は水門に似ています。 しかし水門は堤防を切断してつくられる大型の水路施設のゲイトであるのに対し、樋門は堤防をつらぬく小水路のゲイトです。 地域によって、門樋(もんぴ)・圦樋(いりひ)・樋管・堰枠など、さまざまに呼ばれています。
 県内には現在30以上の煉瓦樋門があり、これだけ多くの煉瓦樋門があるのは全国でも埼玉県だけです。 建設年代は基本的に明治で、現存最古は春日部市にあります4連アーチのめがね橋堰です。 五ヶ門樋は県内で3番目に古く、しかもアーチ・スパンは最大です。 県内に残る樋門を見比べてみますと、最初期のものほど、装飾性の高いことがわかります。 五ヶ門樋は現在、出口部の門扉や戸当たりはありませんが、その分煉瓦や石の組み方そして加工の仕方などもわかります。 下流側には昭和初期につくられたコンクリートの樋門や煉瓦造の排水機場跡もみることができます。
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