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土木系学生によるコンクリートカヌー大会 注意事項 (2017.05.01 改訂)

1.大会までの練習時の安全確保の徹底

・大会までの練習時において、ライフジャケットを必須にする等の安全確保を十分に施した上で練習して下さい。

2.船・パドルについて

  • ・カヌーの製作は、「コンクリートカヌー製作規程」に従って下さい。
  • 製作段階で、カヌー製作規程に対して疑義が生じた場合(規程を満たしているか判断がつかない場合など)は、事務局まで質疑願います。その際の質疑回答書は、原則として全チームに公開いたします。
  • ・レース当日、審査員が「コンクリートカヌー製作規程」を満足しているかどうかを確認するため、各艇の審査を行います。審査中は、各艇の担当者は立ち会ってください。審査項目は下記の通りです。
    1. 1) クルーの安全性。(転覆時に速やかに脱出できるか。艇に鋭利な部分がないか。)
    2. 2) 艇の重大な欠陥。(材料、塗料の流出。大きなひび割れなど。)
    3. 3) 艇の材料。
    4. 4) 艇の長さ、幅。艇の重さは、審査時に集合しているチームのメンバーによって、容易に持ち上げられることで確認します。
    5. 5) 浮体の取付状況。(カヌーが沈まないように、浮体が十分かつ確実に取り付けられているか。)
    6. 6) 沈船引上げ用金具の取付状況。(金具の強度、堅固さ。陸上で金具を引き上げ、艇から抜けないかテストします。)
    7. 7) 目印用ブイの取付状況。(ブイの個数と取付位置、取付部分の堅固さ。ロープの長さ。)
    8. 8) パドルの材質。(自作であること。水に浮くこと。)
  • ・審査により規程に違反したチームは違反一項目につき5点の減点を行います。規程を著しく逸脱する場合や、レースに参加するのが危険であると判断された場合は、失格とすることがあります。
  • ・審査時に「カヌー製作規程チェックシート」を事前記入して提出しなかったチームは1点の減点を行います。
  • ・パドルは破損しても他チームから借りることは出来ないので、予備のパドルを準備しておくことを勧めます。

3.レースの組合せ

  • ・大会参加校数に応じてレースの種類、数、勝ち上がりの基準を決定します。基本的には、予選、敗者復活戦、準決勝、決勝を行う予定です。予選の組合せは、レース当日にくじ引きにより行ない、それ以降の組合せは、各イベント終了時に発表する予定です。
  • ・レース中、各艇がどのチームに属するかの判断は、レース前に配布するヘルメットの色で行ないます。レース中は脱がないようにして下さい。また、ゴールに着いたら、本部の係りの者に返却してください。
  • ・組合せが決まったら、自分が参加するレースの順番、ヘルメットの色を確認して下さい。

4.スタートについて

  • ・スタート位置は管理橋のラインです。スタート位置に付くようにアナウンスがあったら、すみやかにスタート位置に向かい、管理橋より垂れ下がったロープを持った状態でスタートの合図を待って下さい。(資料「レースの方法について」を参照)
  • ・クルーは2人とし、1人での参加はできません。
  • ・スタート位置に付けず、レースに参加できない場合は失格とします。失格の艇は、次のレースに進めません。例えば、予選で失格になった艇は敗者復活戦には参加できません。
  • ・レースに参加する意志があっても、スタート位置に付くのが困難であると判断した場合、失格とする場合があります。
  • ・スタートマンが『ヨーイ・ゴー』のかけ声とともに白旗を振り下ろすので、それを合図にスタートして下さい。
  • ・コースは特に設定していませんので、他のチームの走行を妨害しないように漕いで下さい。故意に妨害した場合は失格とします。
  • ・レース中、これ以上の走行が危険と判断した場合、競技の中止を命令することがあります。この場合、ただちに競技を止め、指示に従って下さい。

5.ゴールについて

  • ・ゴールラインは、スタート地点から約300m離れたところに打たれた2つのブイを結んだ線上とします。2つのブイの内側に限らず、外側もゴールラインとします。
  • 決勝レースのみ、折り返し500mのコースとします。スタート地点から約300m離れたところにあるブイ(=準決勝までのゴール)を折り返し点とし、本部テント前の湖面に設置した2つのブイをゴールラインとします。(資料「レースの方法について」を参照)
  • ・カヌー本体の一部がゴールライン上を通過したときをゴールとみなします。漕ぎ手と審判の視点が異なるため、勝手にゴールしたと判断せず、確実にゴールを通過しきるまで漕いでください。なお、カヌーの船首が水没している場合は、水面上でカヌーが確認できる部分(漕ぎ手も含む)がゴールライン上を通過したときをゴールとみなします。
  • ・スタートはしたがゴールできなかった場合は、記録無しですが、レースに参加したものとみなします。この場合、次のレースに進むことができます。なお、順位はスタート地点からレース終了点までの距離に応じて付けるものとします。
  • ・ゴールできない場合とは、レースが長時間に及び大会運営者がレースを打ち切った場合、浸水や転覆によりレースができなくなった場合、クルーが1人になった場合、クルーがレースを放棄した場合等が考えられます。レース終了点は大会運営者の判断により決定します。

6.賞品について

  • ・賞品は総合点の1、2、3位、に用意してあります。ただし、高等学校のチームが総合で表彰された場合には、高等学校の部は次点チームを表彰します。
  • ・当日持参のA2パネルと事前書類審査結果および実際のカヌーを総合的に見て、技術賞を高等学校と大学の各1チームに贈ります。
  • ・レースによる得点により、競漕の部1位の賞を高等学校と大学の各1チームに贈ります。
  • ・実際のカヌー及びチームワークを見て、特別賞を贈ります。

7.大会中の安全確保の徹底

  • ・乗艇時にはライフジャケットの着用とウォーターシューズ等の靴の着用を義務づけますので、必ず着用のうえ乗艇して下さい。これに違反したチームは、失格となりますのでご注意下さい。
  • ・大会までの練習時においても、安全を充分に確保した上で実施して下さい。
  • ・艇を護岸から水面に浮かべる作業は、チームメンバーの人力で行うこととします。大会スタッフや運送業者は支援しません。安全のため、大会に参加するメンバーで、艇が容易に持ち上げられることを事前に確認してください。

8.大会中の練習

・練習はスケジュールに示した時間、自チームが参加するレースのスタート前10分間に限定します。大会当日早く来ても、勝手に練習はできません。指定時間外に練習した場合は、失格となりますのでご注意下さい。安全確保のため厳守して下さい。

9.救助

・救助用としてモーターボートをレース期間中、常に待機させます。

10.沈没艇対策

  • ・カヌーは、クルーが乗船した状態でも転覆しないように設計してください(資料「カヌーの浮遊時の安定について」を参照)。また、クルーが乗船しない状態で内部に水で満たした場合でも沈まないように製作して下さい。このため、カヌーの内部に十分な体積の浮力体を入れるなど、製作規程を遵守して下さい。なお、浮力体は浸水時にばらばらにならないように固定してください。
  • ・双胴艇やアウトリガーカヌーなどの場合、接続している部材が破損したときに備えて、全ての部分に十分な浮力を確保してください。
  • ・極力事前に進水テストを行って、沈没、転覆しないこと、競技に耐えうる強度を有していることを確認してください。
  • ・また、万一沈没した場合に備え、引き上げ用の金具と目印となるブイロープの取り付けについても製作規程(船首と船尾の2箇所、2リットルの空ペットボトル、6m以上の紐)を遵守してください。これらに不備がある場合、失格とする場合もあります。沈没したカヌーからブイロープが外れた場合や、ロープが絡まってブイが水面に浮上しない場合は、捜索に非常に時間がかかり、引き上げ終了時刻が遅くなります。ブイロープが外れたり絡まったりする事のないように強固に取り付けてください。
  • ・双胴艇の場合は、接続している部材が破損したときに備えて、両方の艇にブイロープを強固に取り付けてください。
  • ・アウトリガーカヌーの場合は、全てのアウトリガーにブイを取り付けてください。 ただし、アウトリガーが艇本体に強固に取り付けられている場合は、アウトリガーにブイを取り付けなくてもよいこととします。
  • ・パドルについても長時間使用しても沈まない対策をとってください。
  • ・万が一沈没した場合は、引き上げ作業が必要です。参加チームは、引き上げが完了するまで残っていてください。
  • ・沈没艇回収に要した費用は、実費を請求させていただきます。
  • (資料「カヌーの浮遊時の安定について」と「引き上げ用金具などの取付方法」を参照)

11.水質汚濁防止

・彩湖は上水使用を目的とした貯水池でもあるので、油等の汚濁物を流さない様、十分注意して下さい。

12.カヌーの運搬

  • ・土木学会関東支部内の学校を対象に、下記に従い土木学会関東支部でカヌーの搬出・搬入を手配します。
    1. ① 対象は、希望する学校のみとします。
    2. ② 運運搬時の艇の幅が85cmを超える場合、搬出・搬入用のコンテナに収納できないため、原則として出場校で運搬してください。
    3. ③ 運搬に際して吊り上げたり、コンテナに固定するため、ロープを掛けたりします。また、カヌーを保護するため、大会場所への搬入後から大会直前までブルーシートで覆います。運搬時に加わる力や、ブルーシートに溜まった雨水などで破損しないよう、丈夫に製作してください。(資料「運搬時の状態と想定される力」を参照)
    4. ④ 彩湖への同一ルートにある学校のカヌーは、同じ日に運送します。従って、大会開催の一週間前にはいつ取りに行っても大丈夫なように準備しておいて下さい。また、カヌーをトラックに積み込み際は必ず立会い、カヌーが破損しないようにコンテナに固定する方法などを確認してください。
    5. ⑤ 運送会社にはカヌーの取り扱いについて十分注意喚起しますが、搬出・搬入中の破損等のトラブルについては、土木学会関東支部は責任を負いかねます。輸送中に付属物が取れて無くなってしまわないように、発送時に十分確認してください。
    6. ⑥ 運送会社は例年通り、(株)エービーシー商会ホールディングス(旧:小松運輸倉庫(株))を予定しています。搬送の日程打ち合わせは直接(株)エービーシー商会ホールディングスの担当者が連絡します。
    7. ⑦ カヌーは、一旦運送業社の倉庫に集積し、彩湖への搬入は8月25日(金)の13:00以降に行います。
    8. ⑧ 大会終了後にカヌーは必ず返送します。運送会社に廃棄の依頼はできません。返送日をいつにするかについては、事前に運送会社と決めておいてください。
    9. ⑨ 搬出可能なカヌーは大会途中でも順次トラックに積み込みますので、大会事務局、運送業者の指示に従って協力下さい。
  • ・土木学会関東支部に運送を依頼しない学校、土木学会関東支部以外の地域の学校については、自己負担で運送会社の手配を行ってください。この場合、8月25日(金)の13:30以降、16:00までに彩湖へカヌーを直接搬入して下さい。運送会社名、配送時間を事前に土木学会関東支部事務局にお知らせ下さい。なお、上記の時間内に搬入不可の場合は、搬入時間を事前に土木学会関東支部事務局にご相談下さい。
  • ・返送についても、大会終了後の後片付けの時間が終了する(例年だと、15:30頃)までに返送できるよう、事前に運送業者を待たせておく等の手配して下さい。

13.彩湖へのアクセス

  • ・彩湖への車でのアクセスおよび入口は別紙案内図を参照して下さい。
  • ・電車を利用される場合はJR埼京線・武蔵野線の武蔵浦和駅で下車し、タクシー利用で「道満グリーンパーク」または「道満グリーンパーク経由」の路線バスで「道満グリーンパーク入口」下車。タクシーで約15分です。
  • ・道満グリーンパークの開園時間は7:30~18:30までです。その時間帯以外はゲートがあり、施錠されます。また、公園内の駐車場内は、上記時間帯以外の夜間駐車が公園管理者により禁止されておりますので、退出するようにしてください。

14.駐車場

  • ・彩湖の外周道路上(大会会場横)には絶対に駐車しないようにして下さい。また、荷物の搬入/搬出以外の車両は、大会会場に進入できません。
  • ・車は道満グリーンパークの駐車場に整列して止める様にして下さい。駐車場は有料ですのでご注意下さい。

駐車料金は、http://www.toda-greenpark.or.jp/greenpark/newpage14.htm をご覧ください。

15.雨天等による大会の中止の連絡

  • ・雨天等により大会を中止せざるを得ない場合は、参加チームの代表者宛に前日夕方または当日の早朝に事務局より連絡します。
  • ・大会が中止になった場合は延期や順延は行いません。

16.問い合わせ

・不明な点がある場合は下記に問い合わせて下さい。

  • ・ただし、製作規程および審査資料作成に関する不明な点は、8月の第1金曜日までに問い合わせて下さい。それ以降の問い合わせについては、大会終了後に回答します。
  • (公社)土木学会関東支部  事務局 高野(タカノ)
    E-mail:kanto@jsce.or.jp
    TEL 03-3358-6620、FAX 03-3358-6623